ことばとこたまてばこ
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野良犬のしっぽを千切り取り、蛸の頭をひっぱたいて墨絞り出してお習字。 和紙にさらさらと書いた言葉。
「この森にて珍日本を感じ、巣の上に昇りつめて、音のない肌なめらか」
ほほ、おばかさん。 そうではないのだよ。 姉。
「ここ日本がオーロラの彼方に、雪白の犬にフクロウが、晩酌を楽しんでいた」
はは、どたわけさん。 そうでないのでがんす。 西郷どん。
「コマネチと叫ぶ若人と日本首都東京代理店長が、人体解剖模型の内部で鳴動して」
くく、どあほうさん。 そうでないのよさ。 マダム。
「日本の美、有終の美、くおんの美、おんおん美々美々美々ん」
たは、こわっぱさん。 そうでなくてさ。 カエルの王様。
「色鮮やかに、赤、白、ゲーム、目眩く光明」
くわ、ぼんさん。 そうではないのであって。 飛脚。
「富士山にハサミ入れて、ジョキジョキシャギー入れて」
最後には「現代日本表現には実に理不尽な言葉がよく映えることよね」と満場一致でチャンチャンどっとはらい。
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