目尻を涙が伝い、君はそれを舐めた。紅い舌はいやらしくってオゥ、モーレツ…たとえ絶妙な巧技を有する舌が8本あろうとそれを司る脳髄はたったひとつしかないのだよ、ということをなぜどうしてみんなわからないん。君は言いましたね。青い空に雲が行き交えば益々魅力的な様。君は空にいるんだ。君は空にいるんだ。だからそんなことが言えるんだ。僕は地べたにいるんだ。僕は地べたにいるんだ。だからそんなことも言えないんだ