ことばとこたまてばこ
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青のおめえだったか 灰色のおめえだったか とかく数多の色に染まるおめえとふしだらなマネをしていた妄想 おめえと共に歌って哭いて落ちてそして揺れ動いていた おめえと共にいた場所はあれはどのデパートの屋上だったか だが妄想の中ですら別れがやってきた 引き裂いた写真を空に流したこと ふいに強い風が吹いて倒れそうになったこと そしてあの妄想で最後に振り向いたおめえの眼が 今にも沈む業火の太陽よりもぎらぎらとあんまり力強く美しく 真っ赤に燃えさかる目ン玉だったということが克明に思い出されて
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