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小学校入学とかとはまた少し別な次元で、大人への階段を昇る重要イベント 歯抜け。
中々抜けないので、卒園謝恩会の際、他のお母さんと何時ごろ抜ける?と言う 話をしたほどだ。結果、まだ大丈夫と言う事で安心し、忘れていたら抜けた。 1本目に抜けたのは、下あごのど真ん中の歯。これで続けて上のど真ん中が 抜けたら、トムとジェリーの西部劇編とかで銃弾食らったトム君みたいに なるところだ。真ん中すけすけだと 物が食べ辛いね。 母としては、次は奥歯の地味なところあたりから行って欲しいが、見た目の インパクトで考えるなら 上の真ん中1本を残して 両脇が抜けたら、写真に 撮っておく価値のある顔になるだろう。
前歯は2〜3日前からぐらぐらしていたが、抜けたのは学校でだったと言う。 歯抜けの先輩である他の子が一斉に騒いで、「窓から上に投げな!早くっ」 と言ったので、息子はそうしたらしい。 「学校で歯を投げちゃ駄目だ。家に帰ってお母さんに見せてから投げな」 と言った良識派もいたと言うが、どうも少数だったらしい。 グラウンド側の窓を開けて 歯を投げる。 その後、歯抜け先輩たちが うがいをするように洗面所まで連れて行ってくれた と息子は話していた。みんな・・・良い子だなあ。
それにしても、同時期に通過儀礼がある年齢と言うのは良いかも知れない。 「オレも抜けたぜ〜」 「わたしなんか4本抜けた」 「わたし前歯ないよ」 昨日は喧嘩をしても、抜け歯の話で盛り上がれる。 あなたもわたしも抜ける時代。
もう少し大きくなっても、それなりに通過儀礼はある物で、大声で言う事は なくなるが「わたしさ」 「オレさ」 を共に語れる仲間が結局は 良い仲間と言う事になるんじゃあないかと思う。歯抜けはそうでもないが、 これからの通過儀礼は 必ずしもでかい声で 言えた物ばっかりじゃあ無いからね。
だけど、どうなんだろう。遊んでいたら歯が落ちているグラウンド。 同じ事を同じ日にやった子が あと一人いたら、歯が二本。 少なくとも1年2組じゃあ、抜けたらグラウンド(上でも下でも)と言う 話になるんじゃなかろうか。 次に抜けたら良識派の意見を採用すべきかも。家に持って帰れってやつだ。
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