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2005年04月23日(土) 大人だって確かにわかっちゃないが。


大人だって本当は、何もわかっちゃいないんだよ。
昔、愛読していた少女漫画に こんな台詞があった。
この台詞に象徴される雰囲気が作品全体を占めていた。だからこそ私は、
その漫画の愛読者であったのだ。

これを描いた人は 勿論、既に大人であった。だが、今の私から見ればとても若い。
うちの幼稚園の先生より若かった。20代の半ば過ぎと言った所だったろうか。

大人になったら、何か判る事があるのだろうか。
大して考える事もせず、暇もないうち いい歳となってしまった。
暇くらいあっただろうと思われるかも知れないが
「大人になって、自分は何か判るようになったか?出来るようになったか?」
などと考えるは、正直言ってなかった。
考える事をしなかっただけなんじゃないかと言われれば、なるほど そうかも。

大人になんか、なりたくなくてもなってしまう。
時間は、行かずとも勝手に流れて来て、全てを巻き込んで また流れてゆく。
私の頬のお肉は、最近少し下がってきた気がする。
某化粧品を使えば まだ何とかなるかも知れないが、高価だしな〜などと
考えている今も、ゆっくりと時間は 私を巻き込んだまま流れている。
大人と子供の線引きを年齢でするのであれば、こんな物なんじゃないか。
だが、年齢以外にどの辺で線引きをすれば良いのか これは甚だ明確でない。

精神の成熟とか言われても全然だ。はっきり言って諦める事にポジティブに
なる
とか、そんな事しか思い付かないな。
そう、時間の流れを その身で意識する事が出来るようになると言うのは、
あるかも知れない。緩んだ頬や弛んだお腹は案外 他人には知り得ない物だ。
少し眩しい目で、周囲を見回す。
溜息が出る事もあるが、やらねばならない事もあるし、待ってる人もいる。
取り敢えずは そうした事に、感謝すべきなのかも知れない。


「皺も私の人生です」と言うのは往年のコケティッシュな美女O.ヘップバーンの
晩年の言葉だ。逆らっても仕方のない部分はポジティブに諦め 誇りを持つ事、
時間に蝕まれてカウントダウンに入った自分を感じながら、慌しくも健康に生きる事。
まだ間に合う事であるなら、出来る限り諦めない。自分がすべき事を知る事。
理屈じゃない大人の日常はこんな辺りにあるんじゃないかと、思う事は思う。
・・・・・・でもそんな格好良くなんか、出来てないけどね。
私の大人大人買い大人だな。自慢にもならないぞ。




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