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2005年06月18日(土) |
金魚夫婦愛、その後。 |
今日も金魚の話です。何と言うか、華がないですね・・・。 でもまあ、日常エッセイで、それが私の日常なんだようって事で。
金魚に夫婦愛はあるか。 結論が出ないまま、オスのシンゴの顔色がここ数日悪くなってしまった。 金魚に顔色があるのか。あります、顔があるんだからあります。 実際には顔色=体色の事で、金魚の不調はここから始まる場合がある。 体色が悪い→具合が悪い。 寝ている時以外で背びれをたたんでいる→更に体調が悪いか、病気。 横倒しになったりふらふらしている→かなりまずい。死に掛かってる。 浮いてる→死んでる。 こんな感じで、金魚の体調は悪化して行く。白点病などは背びれをたたんで じっと底にうずくまるので早いうちなら塩浴で回復可能です。
奥さんの怪我用の薬湯がどうにも旦那さんには合わなかった様子だ。 肝心の奥さんはぴんぴんしている。だから無茶な療法をしたと言う訳でも ないと思うんだけど。薬浴が原因にほぼ間違いなし。
旦那さんは直ぐに死ぬと言う事でもない感じだが、顔色が悪くなった。 脱色してしまった。食欲も今一つだ。 「シンゴ、ご飯食べなさい」 家族の心配そうな(やはり飼っていると微妙に情が)顔の中、餌が与えられる。 シンゴは浮上しようとしない。すると。 奥さんがシンゴの腹の下から彼を持ち上げ、水上まで運んで行こうとする ではありませんか。 「運んでる」 水面近くまで運ばれたシンゴは、だが ゆっくりとまた底に沈んで行く。 運んだ奥さんは、そこは金魚の悲しさ、沈んで行く旦那さんを横目に自分は バリバリと餌を頬張っている。 だが、再び潜っては 旦那さんを押し上げようとするのであった。 結局、押し上げては食い、押し上げては食いと言う感じでご飯はメスが全部 たいらげてしまったのだが(ある意味、とても悲しい風景だった) これでは仕方がないので、また少しご飯をプラスして入れて置いた。 しばらくして見ると、綺麗に無くなっていた。
金魚は1匹で飼うべきではないと言う話を 飼い始めに聞いた事がある。 競って食べる習性があるので、1匹だと餌食いが悪くなってしまうんだそうだ。 「鯉かよっ」 と突っ込みを入れたくなるくらい 確かに争って食べてはいる。 だが、幾ら自分の方が大きいとは言え、元気のない仲間を持ち上げて水面に 運ぶと言う行為は意外だった。 金魚の夫婦愛はやっぱりあるのではないか。
迷った挙句、今日まで待って水を替えてやった。シンゴは復調するのだろうか。 元気になって下さいね。一応面倒を見ていたらしい糟糠のでっかい妻のためにも。
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