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2006年07月14日(金) 二人の男の子。


直ぐ近所に 二人の小学校2年生の男の子が住んでいる。
息子と3人、クラスメート。

一人の子は名前が「○ま」と言うのだが、この「ま」がどうしても
「馬」と言う字を充てたくなって仕方ない。実際は違うのだが。
とにかく運動神経が活発。自転車の曲乗りは危険だが上手で
「危ない」と止めても中々聞いてくれないのだが大したものだ。

目に付いたものは取り敢えず口に入れてみる。野生児だ。
だが心優しい。かなりの反射神経だが、それで人を小突いたりは決してしない。
子供同士のいざこざで、絡まれる事も余り無いようだ。
初めは、警戒心の強い動物のような目で我が家を見ていた。
こちらへおいでと誘っても、ふるふると首を振るだけで全く寄って来ない。

何時頃からだろう、「おおい、R太郎いる〜?」と言う声が聞こえた時
には既に居間に上がり込んでいる事になった。
「入って良いよって言ってからじゃないとダメ」と一応叱るが
親より叱り方が怖くないのか聞きゃしない。
だが正義感が強く、頼りない息子のピンチをこれまで何度も救ってくれた。


S介君は小さな小さな男の子だ。細くて小さくて、今でも実は年長さん
くらいに見える。一年生と帰ると、まず確実に身長で負けている
だがこの子は足が速い。学年でおそらく一番ではないか。
運動会で風を切る彼の姿に歓声が上がった。 たまたまご両親が近くに
いらしたので、挨拶がてら「大したものですね」と言った。
ご両親は照れながら「でも、小さいから足も短いし、どんどん足の長さ
他の子に抜かれて来年からは駄目でしょう」
みたいな事を遠慮がちに仰った。

身体は小さいが、礼儀正しく、言い付けを良く守り、小学2年生にして
いつも人の中心にいる。「あの子は良い奴さんになるね」 母などは
孫を差し置いて楽しみにしている。まるで女の子のような目鼻立ち。
私は好きな青年漫画の登場人物であるジュドーと言うキャラクターを
彼に重ねてしまう。


桜ん坊が実った。佐藤錦と言う種類。軽く100個は実があるだろう。
遊びに来ていたジュドーS介に母が実を取ってやった。

私はこの日は美容室と買い物。居残った方が子供の面倒だが友達が
大勢訪れると、その日家を担当している方は「外れだ」と悔しがる。
今日は だから、子供担当は母。母外れの日

桜ん坊をもらったジュドーS介、猛烈に喜んで、取れるだけの桜ん坊を
ポケットに全部突っ込み、「それは実が割れているから」と言う物も
かまわず突っ込み、地面に生えているワイルドストロベリーの実を
片端から食べ始めた。「果物。大好き!」


お腹一杯食べた頃、野生児「○馬」登場。
「桜ん坊食べたの!!ええええええっ」
昨年我が家に成った木の実を、息子と二人で食べまくったのは○馬の方。
先を越されて大変と、おもむろに木に登り始めた。
大慌ての母は「降りなさい。落ちてもおばさん責任取れないんだよっ」
かなり慌てたが、それほど高い木でもない。
「大丈夫〜」と言いながら、悠々と枝先の桜ん坊をもぎ、一人で食べている。
そしてたまに下に待つ別の友達に投げ落とす。
それは正にサルカニ合戦そのものだったと母は証言する。

あらかたむしれる物をむしって、お腹を一杯にして、子供達は撤収した。
途中「カメムシを触ったから手を洗わせて下さい〜」とまた別の
クラスメートが立ち寄ったりして、家は色々混乱状態だったらしい。

肝心の息子はと言うと、昨日引っ張り出したミシンの仕組みが気になるらしく
しょっちゅう戻っては、あちこちいじくりまわしていたと言う。


桜ん坊。私まだ、1個も食べてないのに。
あああ、ヒヨドリの分までなくなっちゃって・・・坊主じゃんっ
恐るべし。

息子は泣き虫で、まだ上手く遊べないけど、我が家の荒れ庭で桜ん坊や
イチゴを食べた記憶が子供達の記憶に残れば、やがてその場に息子が
いたかどうかなど、大した問題ではなくなるはずだ。
R太郎の家の桜ん坊の木で遊んだ。
子供は幼い頃の縄張りを、いつまでも憶えていて大切に守ってくれる。
私たちだって、みんなそうだったんだ。

これからは林檎だ。
彼らが希望すれば、袋に彼らに名前を書いて被せるのも楽しいかもしれないね
などと話し合う。 母は疲れて、半分死にかけていたが





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