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2006年09月14日(木) 無茶言うな。


「おかあさん、にらんでる」
「にらんでません。Rちゃんこそ、何でにらむの」
「お母さんが にらんだからだ」
「にらんでませんっ」

最近、こればっかり。

「お母さんはオレが嫌いなんだ。だからにらむんだ」 とまで言う息子。


「結局は甘えから来ていると思うのよ」 と私。
「しばらくなかった反抗期が、やや大人ヴァージョンでやって
来たって感じかな?」

「にらんだ」「にらんでない」「いや、にらんだ」

最早因縁の付け合い。
他にも生意気な物言いをする事が多くなったが、目立っているのは
にらむ、にらまないの問題。 それも対象は私だけだ。なんで?


その日は叔父(私の弟)も遊びに来ていて、居間で息子が唐突に

「お母さん、にらむの止めてっ」と言った。

私は息子が真剣にTVチャンピオン『ガラスアート選手権』に見入る顔を
むしろ微笑ましく思い、じっと見詰めていただけなのだが。

「にらんだ」 「にらんでないもん!」

「目だ!」 祖母が、これまた唐突に言った。

祖母の理屈はこうである。私は身体はごついが、ダイエットによって
まず、顔から痩せてしまうタイプ。私自身はまだまだ緩み弛みで悩んで
いるが、顔付きはここ数ヶ月で相当変わったと言う。
頬の肉が取れたため、目がぎょろんと見えるのだそうだ。

「見えるも何も、私は元々こう言う顔だし」

とは言え、息子と写る記念写真はどれも、日向の猫のような目をして
写っている。おかめさんみたいである。

弟も同意した。
「短期間で段々顔が変わって行ったので、自分に悪意を向けているような
気持ちになったんじゃないの〜?」

祖母が余計な事を聞いている。
「太って優しい眼のお母さんと今のお母さん、どっちがいい?」
即答する息子。
「前のお母さん」 いやだっどれだけ苦労してお前っ

「・・・と言うわけで、お母さんは怒っているわけではないので
あんたも一々絡まない」 ほうら、祖母ちゃんに叱られた〜

額の肉までちょっと薄くなるんだよね。縦ジワが出来た時の表情なんか
確かに険しいかも知れないな。

「年取ったら、般若顔になってきた」
「じゃまた、オカメに戻せば〜?」 と老人太りが悔しい母。やだ。

「でもさ、顔だけもう少し戻す事は出来ないの?身体はそのままで」

無茶言うな。



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