不機嫌なブーケ QLOOKアクセス解析

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2007年02月15日(木) 吹雪の道中。


バレンタインデーだった事は置いといて、ひどい吹雪だった。

お正月、庭に花が咲いてるのをみて「このままでは済まないだろな〜」
とは確かに思ったけど、厳しい。 厳しいよ風邪引いてる時の運転は!(泣)

息子を音楽教室まで迎えに行く途中の事だ。
非常に視界が悪い中、道路の真ん中で集団で立ち往生している人が。
女子高校生らしい一群だ。

歩道は雪が積もってる、だから車道を歩いていたのだろうが 吹雪で前が
みえず、遭難の一歩手前らしい。 困ったね。
彼女らが自力で何とかするまで少し待ってみた。後続車もいないので。

その時気付いた。
彼女らは揃って素足であった。
知ってます、判ってます。 生足って言うんだよね、今は言わないの?
その素足が、真っ赤になっているわけです。 だって零下だし。
4〜5人の女子高生の凍傷寸前の生足。 痛々しい。
多分感覚なんてなくなって動けなくなっているんじゃあないかと。

日本列島は縦に長い。真冬に素足は無理だろうって地域もあると思う。
でもどこからがそうで、じゃあどうする?ってなると、冬は厚いタイツ
履いて学校通えてた経験しかない私としては想像も付きません。
自分だけタイツ履くねって言えないっぽいもん。全員素足だもん。
スカート丈もコート丈も短いしね。
小学生のほっぺの色の足・・・ううう〜

と、かなりの時間が経過した。女子高生は動かない。
いや、少しずつは前進してるわけだけど、真後ろに車がいるのに
非常にゆっくりであり、振り向いて気にする様子の子もいない。



仕方ないから、禁忌のクラクションを短く鳴らす。
彼女らは一斉に飛びのいて、それまでとは全く違ったスピードで路肩に
寄った。視界が悪いから、みえないって事はある。
でも夏でも これをやるまで車道の真ん中に 挑戦的に歩かれてる事も
あるからな〜

息子はペンギンのような完全防備だがそれでも寒そう。

車内は女子高生見物で時間をとってるうちに、何時の間にか暖か。
レンタルして来たCCRをかけながら帰り道も慎重運転。

「これなんて曲?これなんて曲?」 息子は気に入ったらしい。

「雨を見たかい」で晴れた日に降る雨を見た事があるか?ってあれは
ナパーム弾の事だとどっかでみたっけ。

「Have you ever seen the rain」
ぶっきらぼうに答えて、信号のない薄暮の横断歩道に目を凝らす。

黙って聴いている息子とあっと言う間に家の前。
行く時の女子高生軍団は、難を脱したのか姿がなかった。

「『雨をみたかい』って言うんだ。この曲は」

言い直してから息子を追い立て、暖かい家の中へと帰す。
一寸先も見えなくなっているが、もう一周して来たい誘惑を振り切り
熱っぽい身体で、私も家に戻った。



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