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2007年02月20日(火) 『道』。



映画は自分でも驚くほど、観ない。

なんでだろな〜と考えてみたが、好きな映画を茶の間で好きな時に
観られる時代になった時にはエエ歳になっていたのも理由かと思う。
私は大音響が体質的に苦手で、コンサートや映画は行きたくても
ほとんど行けなかったのだ。

音楽はレコードや やがてCDで聴きたい物は幾らでも聴けたし、歌番組も
流れてたけど、映画は中々、そうは行かなかった。
話題作を民放で流す事はあったが、いつも吹き替え版だった。
カウチポテトなんて言葉が出てきた時点でもう・・・若くないし。
臨界期を逸してしまったと言えるかも知れない。

そんな自分でも、何度も観た 好きな映画はある。
フェデリコ・フェリーニの『道』(La Strada)
1954年作品。 うっわ、昔とは思ってたけど50年以上前になるのね・・・

とても有名な作品なので、観ている方も多いかも知れない。
ニノ・ロータの作曲した「ジェルソミーナ」は既にトランペットの
スタンダードナンバーなので耳にしている方も多いだろう。

乱暴で甲斐性がなく、ひたすら意固地な男と、泣き虫でお馬鹿で一人では
中々学習出来ない女と、天啓のような事を言うには言うけど微妙に
社会不適応な男が出て来る。

(アンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ、リチャード・ベイスハート)

こんなに美しくて哀しい映画はないだろう。

あんな映画こんな映画、あんまり色々見てないけどさ。
とは言え今から何本観ても。この映画の評価が自分の中で下がるものでは
ないと思う。


レンタル店にも置いてあるようです。
邦画最新作と、ハリウッド大作の間に挟むようにして、機会があったら
一度観てみて欲しいかなと、ここを読んで下さった方にはお勧めします。






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