2005年12月16日(金) |
ジェノベーゼソースの襲撃ふたたび |
ふてぶてしくもこんな歳まで生き残っている
子供のような表情しか持たぬ同い年の人はあと20回恋をすると言っていた
パスタを食べながら。ジェノベーゼソース。またか。馬鹿か。緑の粒に嫌悪感。
わたしは彼女をどこか遠い世界のひとのような
本来自分もいるべきだった世界から遠く遠く漂ってきてしまったような
ここはどこだ?オブラートが目に入って何も見えぬ
ウインドウに映る自分が深く深く疲れた表情をしていることに驚き
しかしこれがあるべきわたしのかお こんな歳まで生き残った人間のかお
もはや未来なんて見えねえよ、というより最初から見えていたためしなどありませんでした
一瞬 きら と光ったように見えた あれは
未来ではなかった
初めてかたちを顕にした過去 それを捨てようという覚悟 だった のにな
|