銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年02月21日(月) O−T<H−T?

深夜に高校時代の友人Oと電話で長話をした。

Oは今東京に住んでいる。東京の会社に就職したので引っ越したわけだが、一人暮らしではなく祖母と同居している。

Oは小学校時代におれの地元I県に引越してきたが、もともとは東京の人間なので、親族は東京の方が多いのだろう。

東京に行きたいと前から言っていたので、念願叶ってハッピーにしているかと思えば、そうでもないらしい。

祖母と同居、となると、やはりいろんな問題があるようだ。

「ばあちゃんがこんなに頑固だとは思わなかった」とOは言う。

Oの言うことは詳しく聞かなくてもよくわかる。

ばあちゃんという人種は、案外と口やかましいものなのだ。

人間、年をとると、だんだん考え方が固まってくる。
あれはいい、これはだめ、と完全に自分の中で決まってしまっているから、
他人のやることへの許容範囲が狭くなる。

いかに自分の孫といえど、気に入らないものは気に入らない。

そういうふうになぜかなっていくものだ。

会話の最中、今は演劇をやっている共通の高校時代の友人Tのことが話題に上った。Tも東京に住んでいるが、Oはそのことを知らなかった。

「Tはどこに住んでいるの?」というOの問いかけに、どこそこらへん、とおれが答えると、Oから意外な話が

「え?それおれんちから自転車で10分くらいのとこだよ」

自転車で10分。なぜか、OとTとの家の距離は、高校時代のときより近くなっている。


二人でそのことを笑ったが、そんなに家が近いTとOは高校卒業以来会っておらず、逆におれとTは(東京都とI県という距離を考えれば)よく会うようになっていたという事実には、何だか言いようのない不思議さを感じた。












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