銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2007年01月03日(水) 蓬莱軒に行ってきました。

今日は1月3日、いわゆる正月三が日の最終日だ。

去年の同じ日の日記を見ると、こう書いてあった。

「今年の自分のテーマを漢字一文字で表すなら、きっと「再」ということになるんだろう。3月か、4月くらいには、仕事への復帰が待っている。仕事人として「再生」するのだ。今度は、強いハートをもって仕事に臨めるようにしたい」

そのときは、まさか入院するまでうつが悪化(というより、もともと自分が思っていた以上に症状が重かったのだろう)するとは夢にも思っていなかったことがよく分かる文だ。
見ていて苦笑するしかない。

ただ、テーマが「再」だったことは確かだ。

壊れて崩れていった体を、少しずつ、本当に少しずつ、パズルのピースを一つ一つ嵌めていくような日々だった。

今、そのパズルは80%近く出来上がっている、と思う。
残りは後少し。
今度こそ、あせらず完成させたい。


さて、僕の実家の愛知の空は、今日も晴れていた。
石川県の冬とは大違いだ。
特別寒くもなく、出かけるにはいい日だ。

僕がベッドから目を覚ましたのは昼過ぎだった。

朝起きられなかったのは、前日の夜から今日の朝まで中学時代の友達と遊んでいて、寝たのが午前8時近かったことが原因だった。

今日は大学時代の友達と夕飯を一緒に食べる約束をしていたので、寝過ぎなくてよかったとほっとした。

今日集まるメンバーは僕を含めて全部で5人。

僕一人が男で、後は女性だ。

僕はどちらかと言うと女性と話す方が気楽に話せるので(ただし30代後半の女性は苦手)、男女比は特に気にならなかった。

なぜ女性と話す方が得意なのかというと……たぶん、僕が半分おカマだからだろう(笑)

それはさておき、皆の集合時間は午後6時ということになっていたのだけれど、僕とUちゃんとTちゃんはその時刻より一足早く合流し、名古屋のパルコで買い物をすることにした。

パルコで時間を潰したのは訳があって、今日皆で一緒に食べようと決めているものは「蓬莱軒」というお店のひつまぶしだったのだけれど、そのお店がある場所がパルコの隣にある松坂屋だったからだ。

僕は、ひつまぶしを食べることも楽しみだったけれど、それ同じくらいに楽しみだったのが、そのパルコでの買い物だった。

僕は、今日の時点で、僕が持っている上着に合うズボンを二着しか持っておらず、せめて三着にしたいという思いが募っていた。そこでこの冬、新しいズボンを求めて必死に金沢中の服飾店を回ったのだが、ついにどこのお店でも気に入るものが見つからなかった。

がっかりしていた僕だったが「でも金沢になくても名古屋なら」と、名古屋のパルコにある僕が好きなブランド「キャサリンハムネット」の服飾店にいいものがあることを期待をしていたのだ。

パルコに入ると、僕は早速「キャサリンハムネット」に向かった。

UちゃんとTちゃんは僕と一旦別行動を取ることになった。
僕が服を見ている間、他の店を回ってくるということだった。

金沢にはキャサリンハムネットの専門店はなく、ただセレクトショップでわずかな種類が売られているだけなので、僕は専門店であるというそのお店に大きな期待をしていた。

きっと、これが本当のキャサリンハムネットなんだ!、と驚かされるに違いないと思っていた。

しかし、実際行ってみると、僕の期待はすぐに失望に取って代わった。

お店の中には、冬の大バーゲンということでたくさんの商品が置かれていた。というより、散らばっていた。

まあ、それはいいとしても、品揃えの悪さには閉口した。

(僕が思っているイメージの)キャサリンハムネットの服は全然なく、何だかバーゲン用に売れ残りの品を集めてきただけの、フリーマーケットのようだった。

当然、いいズボンなどあるわけもなく、数分で僕は店を出た。

来た時期が悪かったのだろう。そう思いたかった。

その後、UちゃんとTちゃんと合流し、しばらく後にSとIちゃんと合流し、全員揃ったところで目的地の蓬莱軒に向かった。

午後6時少し前だったが、店の前には30人近くの人が並んでいた。
そこまでの人気とは知らず、とても驚くとともに「これだけ人が並んでいるのだから」と期待も高まった。

一時間くらいは待つかな、と思っていたが、客の回転が早いらしく、30分くらいで店内に入ることができた。

僕とSは「うなぎだけ大盛り」を、他の三人は普通のひつまぶしをオーダーした。

それで、味はどうだったかというと……。

○、だった。

天然ものと思われるうなぎは肉質がよく、たれは香ばしく、量も十分。
お米もおいしく、並んで食べた甲斐はあったと思う。

もっと味について記録しておきたいところだけど、僕は舌が肥えておらず、文才もないので、残念ながらそれができない。

まあ「おいしかった」とだけは、はっきり言えると思う。

ただ、個人的には、以前食べたことのある「いば昇」のひつまぶしの方がおいしかったような気がする。

ひつまぶしを食べ終わると僕らは近くにある飲み屋に入った。

飲み屋の中はほの暗く、話しやすい雰囲気だった。

そこで皆の近況や職場のこと、今思ってることなどが聞けた。

今日集まった女性のメンバーは全員独身だったが、4人いるうちの3人は結婚について非常に興味を持っていることが会話を聞いていてよくわかった。
いや、興味を持っているというよりも、彼女らにとっては至上課題であるらしい。

三十路が近づくと、彼氏のいない独身女性は結構焦るものらしい。
(三十路をだいぶ越えると、今度は結婚を諦めるらしい)

かしましい女性陣の中、僕は隅にひっそりいただけだったが、楽しかった。

今回の集まりの言いだしっぺは僕だったが、また来年もこのメンバーを集めようかな、と密かに思った。


それにしても、Iちゃんが参加してくれたのは僕には嬉しいサプライズだった。

大学時代から、Iちゃんは僕にとっての「アイドル的存在」で僕は彼女の「ファン」だったから、今日のように普通に友達として話せることはハッピーなことだった。


でも今日一番ハッピーだったのは、皆と会えた、そのことだった。
(クサイけど、ほんとにそう思った)



P.S

23日にWEB拍手をしていただいた方へ。
こんなつまらないものを読んでくださってサンクスです!
これからもつまらないですがまた読んでください!


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