銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2007年02月12日(月) 見てるだけ〜(家を)

最近、某建設業者の営業の人が頻繁に僕のアパートに押しかける。

僕はまだ結婚もしていないし、家なんか買えるお金も持っていないし、営業されても困るのだが、マイホームに憧れを持っていることは事実で、「家なんか買いません!」と一言その営業さんに言って追い返せばよいものを、そのために、「ちょっと話だけでも聞いてみようかな」と思い、営業さんをリビングに通し、わざわざお茶を用意し、その営業さんの会社の売りを聞いてみた。

その営業さんは僕よりも若く、業界に入って二年目だそうだが、とても勉強していて、僕の質問に丁寧に答えてくれた。
お互いの趣味も合っていたせいか、話は長引き、1時間半ほども話をした。

営業さんは帰り際、近く内見会があるので、といって一枚の広告を置いていった。

その内見会場は、その会社の人が自分で設計して建てたもので、大変凝った作りであるらしい。

まあ、内見会に行くのはタダだから、と思い、僕は12日の今日、その内見会に彼女と一緒に行った。

内見会には思った以上に人がいて、若い夫婦が営業の説明を聞きながらしげしげと家の中を見ていた。

僕らも中に入り、あちこち部屋を細かくチェックした。

建設業者の人が自分で設計したというだけあって、内装や証明など、細かいこだわりがあるのがよく分かった。

僕らがそうやって見ている途中で、僕の家にやってきた営業さんがやってきて、僕らに随伴することになった。

営業さんはここでも詳しく僕の質問に答えてくれた。

じっくり見ている内にいつの間にか1時間ほども経っていた。

営業さんは帰り際、僕らに資料をどっさりくれた。

夢のマイホーム。とはよく言われる言葉だが、今日の内見会を見て、なるほどな、と思った。

自分たちだけの家、自分たちだけの空間、自分たちだけのやすらぎ。マイホームには、きっとそういうものがある。それを実感した日だった。

ただ、現実に立ち戻れば、僕に家が買えないことは分かりきっている。
それだけの貯金などどこにもないし、今年挙げる予定の結婚式で僕の貯金がゼロになることも、もう分かっていることだ。

僕は一生家を買えないかもしれない。多分、その可能性が高い。
でもそれは仕方ないことだ。
皆が皆、そんな裕福であるわけがない。
僕は家を買えない人間。そうであっても、それそれでいい。


ところで、先月飼い始めたペットのリン(フェレット)は、僕の見立ての通り、トイレをきちんとできる子だった。

飼い始めてから1ヵ月も経っていないので、まだ自分が飼われているということに気付いていない様子だが、元気で飛び跳ねているので、まあ別に心配することはなさそうだ。

お兄さんであるソラとも仲良くしているようだ。

リンはいつもふてくされたような顔つきをしている。
「フンッ!」と言っているような感じだ。

そこが憎たらしいと同時に可愛くもある。

ちょっとした物音にもビクッ!として逃げ回るのも、とても愛くるしい。

こいつが僕に慣れたらどんな風になるのか、今から楽しみだ。


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