2007年02月18日(日) |
結婚式は一つのケジメ? |
彼女に「結婚しよう」と言ったのは、果たしていつだったか、僕は思い出せない。もしかしたら、はっきりとは言っていないのかもしれない。ともかくも、僕と彼女の間で、結婚するという意志が固まったのは、ずいぶんと前のことだったと思う。
彼女との付き合いは長いが、結婚に至らなかったのは、僕に迷いがあったせいもあるが、結婚式をどうするかということについて考えがまとまらなかったことが大いに関係している。
まだ本気で結婚式を挙げようと思っていなかったとき、冗談まじりで結婚のことを話し合っていたときは、ハワイに行って親族だけの結婚式にしようとか、親族だけを集めて会食することで式の代わりにしようとか、なるべく楽な方法で式をしようと考えていた。
だが、友人の結婚式に出席したり、社会経験というか世間の目のことを考えるようになったりすると、やっぱり式は挙げなくちゃなあ、というように考えが変わってきた。
まあ要するに「ケジメはつけないと」という思いが強くなったということだ。
今年の9月、僕は彼女と結婚式を挙げようと思っている。
そこで、僕らは先月から毎週末式場を一つ一つ見学に回って見積もりを出してもらい、どの式場にするかを真面目に話し合った。
そして、とある式場にしようと結論が出た。 それほど立派な会場ではないけれど、普通に式を挙げるには十分と思ったからだ。
ただ一つ、食事がどの程度のレベルかということだけが懸念材料だった。
僕らはその見極めを付けるべく、今日、その式場で催される試食会に出席した。
行ってみると、思っていた以上に多くのカップルが参加していることに驚いた。皆、僕らと同じように自分たちが思い描く式にその式場がふさわしいか、真剣に考えているのだろう。
試食会の前に、簡単な模擬披露宴が行われた。
大きなBGMとともに扉から入場する新郎新婦、そして二人に浴びせられるスポットライト。
二人はしずしずとテーブルの間を歩き、会場の一番奥へ。
その後、キャンドルサービスとケーキカットなど、式にアクセントを付けるサービスに、僕らの目は釘付けになった。
模擬披露宴が終わると、いよいよ試食会が始まった。
今回の試食会で出されるコース料理は和食が基本。
僕らは料理の残らず平らげ、当日来てもらう友人達が満足できるかどうかを入念にチェックした。
考えた末に出した答えは「OK」。 特別おいしくはなかったが、かといってまずいとうほどでもない。
これで一人15750円も取るのは詐欺だとは思ったが、結婚式ならどこでもそんなものだろう。
試食会が終わった後、僕らは式の仮予約をした。
仮とはいっても、もう9割はそこにしようと決めている。
いよいよ結婚式に向けて最初の一歩を踏み出したわけだ。
式を行うにはやらないといけないことがたくさんあって、そのことを思うと嫌になるが、まあ少しずつ前に進んでいくしかない。
面倒なことをまた一つ背負い込んでしまったが、これは「割礼」みたいなものだと思って、諦めることにしている。
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