1人と1匹の日常
2004年08月04日(水)  介助犬シンシア
「介助犬シンシア」のTVドラマを観た。

ユーザーの木村さんと、シンシアとの出会い。
なかなか心を通わせ合えない合同訓練。
そして、車椅子から車への移乗中に、転倒した木村さんが、シンシアに「テンク・電話。」「シンちゃん、お願い。電話を持って来て。」という場面では、家の中に一旦消えたシンシアが、再び、電話の子機を持って、ひょっこり顔が見えた場面には、涙、涙。。。

一番、印象に残ったセリフ。
なかなか、合同訓練がうまく進まない中、投げやりなユーザーの木村さんに、奥様の投げかけた一言。

「シンシアは、便利な道具じゃない。」
「気持ちのある生き物なのよ。」
「自分の思い通りになるわけないじゃないの。」

私が、介助犬を持ちたい。
と、思ったのは、日常生活のちょっとした補助をお願いできれば・・・と思ったから。

合同訓練中、「どうして?(りんくうは動いてくれないの?)」と、思ったこともあった。
「お願いだから、私の気持ちをわかって。」とも・・・。

あの時、りんくうは、どんな気持ちでいたんだろう。
きっと、いきなり現れた、わがままご主人に、「こんな奴のいうことなんて、聞くもんか!」と思っていたかも。

りんくうと共に暮らしてから、車イス生活になってからの、これまでの自分が見えた。
自分のことだけで、精一杯だった。
いつも、自分、自分、自分・・・。
入院中、遠い中、お見舞いに通ってくれた家族の気持ちを、考えただろうか?
家族だからって、平気で甘えてなかっただろか?

毎日、家事やわたしの介助に、忙しく動く家族。
家族だって、時には、すれ違うし、言ってはいけないことを口走ってしまったり・・・。
そんな時は、「ごめんなさい。」と、お互いに素直に言えるようになった。

りんくうが、再び、思い出させてくれたんだよ。
思いやるという、大切な気持ち、を。
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