++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年05月27日(金) ひなた

  『ひなた』

新品のランドセルが
擦れたキズの勲章でいっぱいになって
いつのまにかママじゃなくて
お母さんと呼ばれてる

小さな日焼けした顔が
いっちょうまえに男の顔をして
お母さんを守れるように…なんていう

 
そういえば泣かなかったね お葬式の日も
ただ握りしめていた
痛いほどにきみはこの手を

 
一緒にラーメン屋さんをするんだって夢
いつまで覚えてくれてるだろう


プール遊びの後
はしゃぎ疲れて眠るきみ

頬にそっと頬寄せれば
ひなたの匂いがした



                               ゆうなぎ


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この所 ずっと疲れててどうにもならないくらいに疲れてて。
ああ・・・きっとこういう時にヒトは別の世界へと
飛びたくなるんだろうな・・って。
捨てたいんじゃなくて 休みたいとか楽になりたいって
もがく様なそんな気持ちで。

でもね。
今日 嬉しいこと あったんだ。

大切な大切な遠くに住む妹みたいな友達に送ったほんのちっちゃなものが
届いたって連絡あって。彼女がそれをとてもとても喜んでくれて。
わたしがそれに込めたキモチをちゃんとわかってくれて。

わたしたちはお互いにとてもよく似ていて。
それをお互いにすごくわかってて。
傷ついたブブンも傷つけたトコロもそれ故に臆病なのも
ニンゲンを信じることを とても怖がってる所も。

色々話しながら
ああ 嬉しいなってすごく素直に思った。
こんなふうにココロが通い合ってること。


それにね
心配事のひとつが 良い方向へといってくれたことも。
これも人と人との繋がりのこと。


不思議だね。
疲れきっててもう動けないって思ってて
昨日は今日こんなふうなことがあるなんて
思いもしなかった。

明日は
誰にもわからない。
突然の悲しみもある代わりに思いがけない希望の光も
見えたりする。

きっと だからね。

わたし 
どんなになってもこうやって歩くことを選んだんだと思う。

運命とか宿命とかそういうの確かにあるかもしれない。
でも それだけに踊らされたとは思いたくない。

確かに沢山の間違いや過ちもしたかもしれないけど
全部 やっぱり わたしが選んだことだから。

ちゃんとこの手で選んでいくことだけは止めたくない。
ぐちゃぐちゃで泣きべそと弱音でいっぱいでパニクって
最期はゴミ箱に頭突っ込んで意識遠のいていくのかもしれないけど。

わたしがわたしであることだけは最期まで放棄したくない。
意志 を手放したくない。


不思議だね。

ほんの他愛無いできごとかもしれない。
でも それが ココロに光を射しこむんだ。
こうして生きる力になるんだ。


アリガトウ。


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:夕暮れに・・:


遊び疲れて眠った横顔
埃を被った柔らかな髪に
泥のこびり付いた薄桃色の頬

ひなたの匂いが して

久しぶりに わたし 笑った。





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