++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年06月25日(土) 想うキモチ

#現在 6/23(木)早朝。#


今日はとにかくいろんなことがあった日だった。
その度に一喜一憂して神経の糸が焼き切れそうな日でもあった。

朝 今日はKの再度の造影剤入れての再レントゲンの日で
これで結石が流れてたら週末でも急ではあるけど逢おうと
そういう話で。
Kも最近のわたしの諦観したような静かな落ち着きめいたものに
妙な不安を感じたのかもしれない。

メールで朝イチに「今から行ってきます」
次のメール「今 病院に着いたよ」
それから電話で「無事に石流れてたみたい」

良かったねーって話して。
わたしのテンションは相変わらず静かなままだけど
それでも 電話切ったあと ジワジワと良かった・・って
嬉しさがこみあげる。

逢える ん だ。 って今度こそ。

急すぎて大変じゃない?自分はいいけど大丈夫?って
Kが気遣ってくれた時も むしろ少しでも早い方がいいからって。 
だって いつ何が起こるかわからない。
それが怖かったから。とても。

また 待っている間に繰り返されるのは 嫌。

逢う 約束して さっそく明日美容院に予約入れた。


それから 実家へ報告電話しようとしたら
電話に出た母が慌ててて「おばあちゃんがお腹痛いっていうから
今から病院に連れていく所」っていう。
とにかく週末の報告どころじゃなく 病院から帰ったら
心配だから 必ず連絡入れてね・・とそういって電話切って。

一気に血の気が引く思い。
祖母はもう高齢で ほんの腹痛であっても
ほんの で安心してられる歳ではないから。
祖母への心配。
それと共に週末またダメになるかもと
それにショックを受けてる自分がいて自己嫌悪。

Kにも言えず というか口にすればそれが悪い方に動いて
しまいそうでそれが怖くて ただひとりの友達にだけ
電話で話す。それだけでも少し落ち着くことが出来て。
それでも 気持ちは落ちたまま。

また?またなの? もう嫌。こんなのは嫌だ。
カミサマ お願いします。 もうこれ以上は。

とにかく連絡待っていたら数時間後 電話。

母から「大丈夫。心配要らないよ。検査もしたけど大丈夫だった」と。
涙ぐみそうなほどの安堵感。やっと週末のことを伝える。
むしろ最近のわたしの状態を心配していた母から
「少しは 友達に会ったりしてゆっくりしておいで」と言葉を貰う。
ほとんど自分だけの事では出かけない。そんな余裕がないのも
あるし 元々 外より内を好むタイプなので。
この数ヶ月に一度が唯一 自分解放の時間。
 
最近体調もあまり良くなかったのを知っている母からは
新幹線とか大丈夫?ってそちらを気遣われてしまった。

 うん。大丈夫。ごめんね、そっちも大変なのに心配かけて。
 少し休めたら また元気になるから大丈夫だよ。ありがとう。

この歳になっても なかなか孝行らしいものすらできない
親不孝娘は答えて心の中で呟く。
何もできなくて ごめん。ごめんね。


そうしてホッとしていたら次の電話。子供の学校から。
子供がお友達とふざけていたのがケンカになって
子供の方は手を出さなかったけど たまたま相手の子が持っていた
道具箱の袋が うちの子供の目のすぐ上に当たったらしく。

大慌てで学校へ行く。この前も目の上で今度も位置は反対だけど。
再度パニックになりそうなのを抑えて。とにかく。

行ってみると傷自体はそう酷いものではないようで。
良かった・・・とひとつ大きな安堵の溜息・・。

相手の子は心配になったんだろう 泣いてて。
うちの子は大丈夫 っていってて。
お互いにケンカの ごめんね 言い合って 仲直り。


 ケガをした方もさせた方も辛くなる心が痛くなって傷つく。
 せっかくの仲の良いお友達同士がそんなふうになるのは
 悲しいこと。はずみ っていうのは怖い。
 今回はケガした方だったけど それはたまたま。
 だから気をつけようね。これからも仲良くしてね。
 
泣きじゃくっているその子にそう話して頭撫でたら
少し安心したように小さく頷いてた。
 

良かった って心底。
子供と手を繋いで帰る。
 ほんとにお母ちゃん心配したんだよ〜
バンソウコウ眉毛の下に貼ってる子供に言う。
 お母ちゃんの寿命縮ませることは極力止めとくれよ〜
そうして でも
 偉かったね〜ちゃんと約束守って自分から手出したりしなかったんだね。

「うん」ってちょっとそこはちょっぴり誇らしげに。
約束したもん ってちっちゃな横顔が言ってる気がした。


さて それから 夜7時。
今日は一日クタクタで・・・
と思っていたら 亡夫が妹みたいに可愛がっていた後輩の女のコから電話。
「遅くなって申し訳ないんですが 今からお線香あげさせてもらいに
いってもいいですか?」ってすまなそうに。

ああ そうだ そういえば今日って聞いてたんだ。

えーい もうここまでくりゃ一緒だ。
いいよ〜暗いから気をつけておいで。待ってるよって答えて
電話を置く。

幸い今日はカレーだったから。
まだご飯もあるし。

しばらくして来たそのコに
こんなんだけど良かったら食べていってって。
お線香あげてくれて。
彼女にとっても夫の死というのは大きかったのだと思う。
まだ かなり引きずってる部分があるのがわかるから。
まさに兄を亡くした感覚なんだろうな・・と思う。
ある意味 まだ若い彼女に背負わせてしまったものに対して
申し訳ないな・・と思う。

亡くなった後も 命日や何かあるごとに忘れずお線香あげにきてくれて
話していく。思い出すんだろう 泣きながら。

わたしは もう泣けないから。静かに話を聞く。

正直 シンドイ時もある。
ストレートに泣ける彼女が羨ましく感じたりする。

慰める っていう言い方は変かな。 でも。
貴方が頑張ってるのをちゃんとアノヒトは見てるはずだからね と。

そういいながらちょっと心の中で苦笑。
これじゃ反対だよ って(笑)

死んでからも忘れず思い出して泣いてくれるヒトがいることは
幸せなことだとそう思う。
少なくとも アノヒトは そういう意味で幸せなヒトだと
そう 思う。

わたしも 忘れはしないもの。


彼女が帰ったのは10時過ぎ。子供はソファでいつの間にか くぅくぅ。
でも 車に乗り込む彼女 ウサギの目だケド 
少しすっきりとしたような顔してて。 良かったなって
そう思って またね って 見送った。


長い長い一日だった。


週末 ねぇ 今度こそ逢えるよね?
今日(もう既に)美容院に行って来て。
キレイになるんだ。 伸ばすつもりにしてた髪ダケド
また短く切ろう。 ナントナク。
サッパリとスッキリと。


いろんな想うキモチが交差する日々。

みんなヤサシイヒトなんだ。
そうして そんなヤサシイヒトに限って
ヤサシクナリタイって そう願っている痛々しさ。

何もできなくてごめんね。
それでもわたしもやっぱりヤサシイヒトになりたいって思っちゃうよ。
でも わたしはみんなほど真っ直ぐにヤサシクないんだ。本当に。
モドキなの。 それ自分が一番知ってるの。

生きるってツライね。
そう思う。傷口を一人押さえながら。

沢山のヒトの
それぞれの想うキモチの前に
立ち尽くすしかできない自分がいて。

無理はしてる。多分かなり。
でも それでも 無理をしても頼りない腕でも
広げたいって思ってしまう自分が其処にいることも
真実(ほんとう)なんだよ。

それが 不器用ゴジラの あたし なの。

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追伸というか私信 いろいろなヒトへ

・途絶えても心配しないでね。
 毎日此処から見てるよ。でっかい足跡残していく(笑)

・まずは栄養と休養できるだけとって身体治すこと!
 ねーちゃん 超心配性なんで。そこんとこヨロシク!!

・また ひょっこりとメールする。
 その時は迷惑だろうが何だろうが必ずしちゃう(スマン)
 のんびりと ゆっくりと往こう。
 一度繋がった手はそんな簡単に離れない。離しゃしない。
 例えば ちょっと手が汗ばんで離しても
 一度繋いだ手の感触が残っている限り 大丈夫。 
 いつだって何度だって また 手を繋ぐよ。
 
 だから 安心して。
 
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                               ゆうなぎ




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