++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年07月30日(土) 戦場。 考えたら失うものなんて もう何もないじゃないか。

昨日から今日にかけてずっと
わたしは文字通り闘ってた。

一件 仕事を仕上げてホッとする間もなく
次の仕事が正式に入ってきたのはいいけど

これが ちょっと曲者だった。
なんていうか かなりな無茶を言われた。
こちらは あくまで仕事をいただく方 その気持は
忘れていないけど それでもあまりにも理不尽な事に対しては
やはりきちんと言うべきことを冷静に伝えて その上で
仕事として成り立たせる。

はっきり言ってあまりの身勝手さにかなりムカついた。
でもだからこそ 絶対に仕事にしてやる と思った。

きちんと見せるべきものを見せて
ちゃんとした納得せざるを得ない説明をして。
その為に何をするのが一番効果的か。
まるで 戦をしている戦国武将みたいに頭の中で色々考えて
整理している自分。

熱くなっては駄目。言うべきことは言うけれどあくまでも
冷静かつ丁重に。

意地でもやれるだけのことをやって見せてやる と思った。
今さっき 今の時点でできる全てのことをして
それに関する2通のメールを書き終えて出した。



こんな時 とても複雑な気持になる。
多分じゃなくて 確実に わたしはかなり 気が強いし
逆境になると 余計にその負けん気が顔を出す。

可愛げのないオンナだろうな と 思う。
できないと言ってもうダメだと言って泣き崩れた方が
特にオンナならば 救いの手はくるのだろう。
甘え上手 というか それは決してそんなに悪いことじゃない
むしろ必要な手段。
実際そうやって生きている人は沢山いるんだから。

なのに 何でそんなに突っ走ろうとする?
何でそこまで頑なにやろうとする?

Kからも言われる。 
そこまですることはないじゃないか って。
きっと理解できないだろうなって思うから
わたしは曖昧に笑ってそうだねって言って誤魔化す。

もう議論も説明もいい。疲れるだけだから。
そこまでしなくても生きていけるのなら
そうしてるよ。休んでるよ。とうの昔に。

弱い。情けないほどに弱いニンゲンだ。本当は。
だから 本当の意味で強いというのとはちょっと違う。
仮面の下は既にズタボロだ。もう声を出すのも苦痛なくらいに。

でもそれを仮面をはずして見せて どうなる?
全部ほっぽりだして 泣き喚いて 蹲ってそうしてどうなる?
どうなるわけでもない。世の中そんなに甘くない。

子供らと一緒に心中か?ダイビングか?
そんなこと絶対にできない。してたまるもんか。

突き落とされて突き落とされてそのたびに這い上がってきた。
立つのはどれだけよろけようと いつも自分のこの足。

多分 そうやって生きている人は世界中に溢れている。
けど それはそれだけのことだ。
それぞれの世界で何とかできるのは自分ひとりだけだから。

結局 ソウイウコト だ。



道ですれ違った家族5人連れ。
お父さんにお母さん、男の子3人はやんちゃそう。
どこかに出かけるのかな?旅行かな?

重たそうな荷物は2つお父さんが持って。
それを1つ お母さんが持とうか?って聞いてて
お父さんが笑って大丈夫 ってふうに言ってる。
楽しそうにジャレつく子供たちの背中に小さなリュック。

思わず振り返って見つめた。
幻影。

永遠にもう 失くした あの。



仕事の返事のメール 今 返ってきた。
これがまた 泣きたくなるような わけのわからないもの。

これ以前に 友人の一人は もう断ったらいいよ と言った。
これほどまでして受ける仕事じゃないよって。

でも わたしは受けるよ って言った。
だってお金が必要なんだ。
彼女にはそこまでして受ける仕事じゃなくても
わたしには 損をしない限り
どんな仕事でも選り好みする余裕は無い。

薬の間隔はどんどん狭まってる。
外に出るのも人と会うのもどんどん嫌になってる。



それでも 生きてやるって しがみつくあたしです。

あたしは戦場で闘い続けます。


この返ってきたメールへの返信 どうすればいいかを
頭の隅で既に考え出してる。
何とかして仕事にしてやるって そう思ってる。
週明けからの子供との旅行。その前に少し週末休みたかったけど
これじゃギリギリまで休めそうにない。
それでも仕方ない。


泣きたいけど泣いていても 代わってしてくれる人はいない。
だから 闘わなきゃならないんです。

守りたいものを抱えながら隠しながら。

この戦場で今日も生きて
そうして 最期まで 闘いながら死んでいくんでしょう。


ああ そうでした。
考えたら失うものなんて もう何もないじゃないか。
命の限りこの守りたいもの守るべきものを守る以外に。



わたしに残されたものなんて 

他には もう 何も 無かったんでした。



---------------------------------------------------------


                               ゆうなぎ

 


 < 過去   INDEX  未来 >


ゆうなぎ [MAIL]

My追加