++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2007年10月22日(月) 長い長い一日

月曜日、末っ子のガッコウイキタクナイ病 再発。
土日と楽しそうに過ごしていたのに。
月曜日は大丈夫だよって指きりしたのに。

丸まって見えない硬い甲羅で覆われてて
どれだけ声をかけても答えない。
さすがに3日連続休んだ後、2日の休日。
連続5日の休みがあったわけで
今日は強引にでも行かせなきゃダメだって思った。

不登校という表面だけのことに対してじゃない
逃げるのも休むのも必要な時だってあるけど
それで ただズルズルと生活そのものをなし崩しにしていくのでは
逃げる意味も休む意味もなくなる。

逃げるなとはいわない。
休むなともいわない。

けど どうしたって
逃げ切れないことや向き合わないといけないことも
あるんだってことは知ってなきゃいけない。


話してとにかく一緒についていくからといって
玄関で靴を履いた後で
一瞬の隙をついて逃亡された。
あっという間に姿を見失う。

実はこのパターン真ん中の子からもやられてる。
素早さではかなわない。 
その時も探しても探しても見つからなくて
学校に連絡して警察に保護願いの電話もして。
胸が潰れるほどの思いで泣きそうになりながら探した。

最近は物騒な世の中で先日も近くの学校の生徒が
行きすがりの男にすれ違い様 刺された事件があったばかり。
他人事ではない。身近な恐怖。

今回もまったくといっていいほど同じパターンで。
思えばやっと落ち着いてきた真ん中がコトを起こしたのも
同じくらいの時期だった。

入れ違うように次の大波はやってきて
わたしは息をつく暇もなくあっぷあっぷと必死で溺れながら犬掻きしてる。


これもまた同じに同じような場所で
先生によって末っ子は見つかった。
何度もそこだって探していたのにパニックになっていた目には
見えていなかったのか。それとも行き違ったのか。

とにかく見つかってへなへなと力が抜けた。
見つからない時は良くない想像ばかりして不安が膨れ上がっていたから。
座り込んで抱きしめてただただ無事だったと安心して涙だけがこぼれた。

無事に見つかったことを警察に電話連絡して
学校に改めて報告とお礼の電話をして。
学校や先生とはまた明日話し合うことになるだろう。

アマノジャク王子はまだ素直になれずに黙ったまま
疲れて眠ってしまっている。

明日のことを考えるとわたしの胃はまたキリキリと痛む。

今気が付いたけどそういえば朝一番で薬だけは飲んだけど
何も食べていなかった。
だけど食べられそうに無い。
せめて薬を飲んで水だけは飲むようにしなくては。




そういえば子供を捜している途中でよりによって
連絡もないまま数ヶ月ぶり 例の下請け仕事の社長に会った。
ご主人に荷物を持たせて買い物帰りらしく。
かけられた第一声は無邪気な声で「元気にしてる〜?」だった。

こちらに依頼している継続の仕事のことは
キレイに忘れられているんだなと思って怒るよりも呆れ果てた。

資料も渡されないまま連絡無いまま数ヶ月だから途中放棄しても
文句を言われる筋合いはないと思っているが
(仕事としての報酬もきちんと支払って貰ってないので)
この宙ぶらりんの状態でも わたしが仕事を放棄してないのは
もうこれ以上のゴタゴタは嫌だからだ。

こういうタイプの人はサッパリしているようで自信家なので
まず自分を正当化して明らかな間違いでも認めない。
相手に非を押し付けて痛いところを突かれれば逆ギレする。

亡夫の母がこのタイプの人だった。
それでわたしはボロボロにされた。

もう一度 このタイプの人と無意味な闘いをする気力は
わたしには残って無い。
そんなことに神経をすり減らすくらいなら 
その分 子供のことに使いたい。

だから「ごめんね。ちょっと調子が悪くてね」と言って
行き過ぎようとした。

その背中に向けて またも投げかけられた言葉は
「なんだか随分痩せたんじゃない?」
思わず失笑しそうになった。

色々話す気にもならないので振り返らずに
「体調が良くなくて病院通いしているもので・・」といって
会釈だけしてその場を後にした。
(多分彼女からみたら わたしにしては珍しく無愛想に映っただろうけど
そんなことももうどうでもいい)
 

そしてトドメのように
大切にしていたくりぬき天然石のオマモリ指輪が
家に帰りついた時 ドアに手を挟んで割れた。



こんな日は
こんなものなんだろう。

よりによって何もかもが一度にやってきて
わたしの精神を打ち砕く。

詰め物の取れたままの奥歯は噛み締めると鈍く痛む。
何もかもから逃げ出せるものなら逃げ出したい。
魂が抜け落ちていくようで力が入らない。

それでも

わたしは此処にいるだろう。



信念とか責任とか
そんなカッコイイものじゃない。

自分が諦め切れないから。
自分が失くしたくないから。

だからどんなみっともない姿を晒してでも
その与えられた期限がくるまで
生きる。

どうしても失くしてしまうものも
失くしたくなくても
不器用なこの手から零れ落ちるものもあるだろうけど。


カミサマや仏様や運命のせいにだけはしたくない。
いや 本当はそうしてしまいたい。
自分はついてなかっただけだと考えた方がまだ楽だもの。

ヒネクレモノなんだろうな。
だけどその方がなんか哀しい気がして。

だって例えば 辛いこと苦しいことの原因を全部押し付けてしまうのか。

そんなの自分たちのせいにされたカミサマや仏様や運命は
やり切れまい。


ヘタレの癖に変な 意地 だろうか。
でも大きな何かの力があるのだとしても

わたしはその中でどれだけもみくちゃにされても
わたしの精一杯をせめていきたい。


長い長い一日だった。

もう夜が来て
そしてまた朝が来る。

明日は希望に満ちたものではないけれど

それでもわたしは明日を生きる。


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                               ゆうなぎ



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