目が覚めてぼんやりと 夢の残骸
列車の絵 その男が描き足す端から動きだして走り出していく。
その動き出そうとする列車の絵に 身をなげかけるようにして泣いている女。
往ってしまう列車に乗れないことが哀しいのか。 その絵を描き終えると一緒に往ってしまうだろう その男が恋しいのか。
ただただ 胸が張り裂けそうなほど切なくて寂しい。
目覚めてもしばらく感情の残滓に囚われていた。
あれは わたし?
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ゆうなぎ
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