ヒロの夢日記

2012年03月10日(土) おいらがブスを嫌いになった理由(わけ)

昨日、高校時代の思い出を引き出した所、当時の記憶の中で、
思い出したくないので封印していた物が、どんどん開放されてきました。
これから暫く、昔話で日記を連載しようと思います。

あれは高校入学当初、まだ桜の散り終わる前の出来事です。
小学生の頃から、親父の8ミリカメラをおもちゃにしていたおいらは、
高校に入ったら映画研究部に入ろうと考えていました。
ところがN高には映研が無かったので、代わりに写真部に入部しました。
当時はデジカメなんか存在すらしていなく、漸く使い切りカメラが出始めた頃。
カメラと言えばアクションカメラ、いわゆる“パンチラ写真”主流の時代。
カメラが趣味=スケベという今では考えられない偏見に満ちた時代でした。
ですが、おいらは純粋に8ミリや一眼レフが好きで入ったのでした。

写真部は3年生が女2人、男1人。
2年生が男4人、内2人は幽霊部員。
1年生は男3人、内1人は幽霊部員、と言う弱小構成。

で、入部数日後、新たに女子1人が入部希望のため面接に来ました。
仲良くなった写真部1年生のE君が言うには、
彼女は一度サッカー部のマネージャーになろうとしたのだけれど、超ブスでデブだった為、
部員一同から拒絶されたそうです。
そこで変なあだ名を付けられたそうです。
本名が「鶴田」で体がデカイからジャンボ鶴田。さらにそれをを縮めて「ジャンツル」。
写真部の先輩達は流石に容姿で拒否するほどの悪人では無いので、無事ジャンツル入部。
おいらとE君は彼女を本人の前では苗字呼び捨て、影ではあだ名で呼んでいました。

ある日の休み時間の事です。
教室で友達数人と談笑している所へ、例のジャンツルが現れました。(; ̄Д ̄)イヤン!
ジャンツルは学年の中でも5本の指に入るであろうアイドル顔負けのWさんを連れていました。
ジャンツル1人だったら完全に無視する事でしょうが、Wさんへの下心から、
おいらはいそいそと廊下で待つジャンツルの元に歩いて行きました。

「…何?」

「えっとぉ〜…こないだヒロ君とY先輩が私の方見ながら何か話してたでしょ?」

「そうだっけ?」

「あれ、何話してたのぉ〜?」

ジャンツル、ブスのくせにくねくねもじもじしながら訊いてきます。

「え、あれは別にジャ、鶴田の事話してたんじゃないよ」

「じゃあじゃあ、何の話してたのよぉ〜ぅ」

隣でにこにこしているWさんの存在が無ければ、完全に無視して帰る所でしょうが、
おいらはWさんと話が出来るかもしれないと言う下心満々だったので、適当に話を続けます。

「今度の撮影会、何処がいいかって訊かれたんだ」

「ふ〜ん…」

「そう」

「なぁんだ〜、じゃあね!」

ジャンツルから開放された喜びと、Wさんと話が出来なかった哀しさをない交ぜにしながら、
おいらは教室の友達の元に戻りました。
すると、サッカー部の友人Aが

「お前、ジャンツルの事呼び捨てにしてるのかよー! 仲いいじゃん!」

「うっせー馬鹿」

「やーい、ジャンツルと仲良し、仲良し、ヒューヒュー!」

「……」(-_-#)イラッ

「ジャンツール!ジャンツール! 仲良しお友達ー!」

執拗に囃し立てるA。
おいらの中で、何かがはじけました。
気が付くとおいらは泣きながらAの胸倉に掴み掛かり、

「俺の前で二度とジャンツルの話すrлёΦ△×○ーーーー!!!」

その事件以来、クラスメイトは二度とおいらの前でジャンツルの話をしなくなりました。

当時発見したブスの法則:ブスは可愛い子と一緒に居る。

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二年生になった在る日の事です。
新入生への部活紹介をして新入部員可愛い子入って来ないかしらんと思いながら、
E君と2人で渡り廊下で写真部のチラシを配っていました。
すると、少し離れた所から2人の1年生がもじもじしながらこちらを伺っています。
2人とも超ど級のブス。
林真理子とつんくって感じ。
2人はいそいそ近づいてくると、

「私達、写真部に入部したいんですけど〜」

「……はい」←E君無表情で。

この年、彼女達以外の新入部員は有りませんでした。┐('〜`;)┌

当時発見した法則:ブスはブスを呼ぶ。

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月日は流れ、おいらもとうとう3年生になりました。
今度の新入生こそ期待しちゃうもんね!ってな感じでウキウキしていました。
まず最初に面接に来たのが、これまたブス2人組み。

(あ〜あ、今年も不作かぁ〜…)

と諦めモードに突入していた頃です。
ここでちょっと説明しますと、写真部の部室は校舎とは別棟のボロいプレハブに有りまして、
新入生にはなかなか分りづらい場所に有るんです。
(プレハブには他にバトン部、文芸部、演劇部の倉庫が入っていました。)
その為、校舎中に『写真部→』の張り紙をして置きました。
ある日、プレハブと校舎を結ぶ渡り廊下を歩いていると、
7〜8人の可愛らしい1年生の女子が目に入りました。
何か行ったり来たりしながら迷っているみたいに見えたので、

「バトン部ならあっちだよ〜」

と教えてあげたら、

「いえ、私達、写真部の面接に来たんです」

その時のおいらの顔→(°д°;;)→( ̄ー+ ̄)

「オレ、写真部だから…。こっちこっち」

正直、2年間の苦労が報われたと思いましたね。
どスケベエロエロ感を滲み出さないようにして、爽やか先輩を気取りながら面接を始めました。
おいらはここぞとばかりに面白話で盛り上げて、空気を和ませて行きました。
30分位して、さあ獲物は食い付いたと確信し、面接を終えようとしました。
女の子たちはニコニコしながら部室を出ようとしました。
そこで、おいらは痛恨のミスを犯しました。

「あのね、君達の前にもう2人女子がが入部してるんだよ〜」

7〜8人の可愛らしい女の子たちは、一斉に顔をこわばらせて無言になりました。

(あれ?オレ何か変な事言ったかな?…)

女の子達は、「失礼しまーす」と元気無さそうに言うと部室を去って行きました。

後でE君に、

「ねえ、オレ何かとんでもない事しでかしちゃったかも」

と、相談すると、

「あの子達、多分入部しないと思うよ。お前が余計な事言ったからだ」

(; ̄Д ̄)ガーーーン

おいら、昔から女子の間特有の“グループ意識”という物に疎かったんですわ。
「この部は君達以外にも仲間が居るよ〜、楽しいよ〜」ってなつもりで発言しただけなんですわ。
今で言うKY男ですね。
E君の予言通り、その後何日待っても可愛らしい女の子達は入部に来ませんでした。
男子、一生の不覚とはこの事なり。
覆水盆に帰らず…。ちゃんちゃん

ここで一句

ブス残り
美人は夢と
消え去りぬ

by ヒロ


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そんな感じでブスに囲まれながら写真部生活を送っているある日、
ジャンツルが部室の自分用の合鍵を無くすという事件が起きました。
部室にはおいらのギターやらカメラやら貴重品が仕舞ってあります。
開けっ放しは無用心です。
そこで、近所の金具店でダイヤルキーと取り付け用の金具を買ってきて、
ジャンツルが合鍵を作るまでの間に合わせにしました。
そこで、ジャンツルがすぐに合鍵を作って来れば良かったのですが、何時になっても作らない。
暫くダイヤルキーで過ごしていました。

ある日、嫌な予感は的中!
部室に泥棒が入ったのです。
犯人はダイヤルキーをニッパーで壊していました。

無くなっていた物:おいらの一眼レフカメラ・200�生魎好譽鵐此Ε好肇蹈�
         部費で買ったばかりの湯沸しポット

おいら、ダメージ相当大きかったです。
愛着のある大切なカメラ一式をジャンツルのアホのせいで盗まれたのですから。
この一件以来、今までにも増してジャンツル、ってかブスが大嫌いになりました。

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新しいカメラを買うお金も無く、おいらはカメラ無しの写真部員と言う情け無い状態で、
学生生活を送っていました。
月日はまた流れ、学園祭の季節!
写真部は毎年、一部屋借り切って写真展示と即席のスタジオを作って記念撮影(有料)をしました。
余談ですが、おいらの作品は玄人受けが良く、校長先生と美術教師と書道教師に褒められました。
廊下で「記念写真いかぁーすかぁー!」と呼び込みをしていると、
クラスメイトも呼び込みを手伝ってくれて、思った以上の集客が有りました。
E君がカメラでおいらが照明。
どんどん貯まるお金に2人ともホクホク顔。ヾ(*'∀`*)ノ
大体5000円位収入が有りました。
これで湯沸しポットも買えるねと相談していました。

話は変わりますが、写真部の部長はエリートのE君、暗室長と言うダークな役割がおいら、
会計と言う重要な役割が例のジャンツルでした。
5000円は当然部費になるので、会計のジャンツルに預けました。
これが、後の悲劇を生む事になろうとは……

11月のある日の事です。
湯沸しポットと、現像液を作る時に使う薬品の買出しの為に、新宿へ行く事になりました。
前日、ジャンツルに、

「部費、全部使い切るから持って来てね」

と言って、E君とおいらは帰ろうとしました。
ところがジャンツル、下を向いて返事もしないんです。
おやぁ〜〜〜ん、と嫌な予感がして、E君とおいらはジャンツルを追究しました。

「部費、鶴田が管理してるんだろ? ちゃんと有るんだろ?」

「……」(・_・;)だんまり

「お前まさか、」

「…無い」

「なぬっ!?」(; ̄Д ̄)(; ̄Д ̄)

「お前自分で使っちゃったんじゃねえだろうなぁー!」

「……うっ」ヨョヨョヨョヨョ。+゚(ノД`)゚+。ヨョヨョヨョヨョ

突然醜い顔を醜く歪めるドブズ。

「泣いて誤魔化すんじゃねぇ!」

「うえぇ〜〜〜ん!」ヨョヨョヨョヨョ。+゚(ノД`)゚+。ヨョヨョヨョヨョ


結局5000円含め、数万円の部費は醜い魔物に使い込みされたという事でした。
ここで一句

泣いても泣いてもブス

by 山頭火

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余談ですが、三代続いたブス写真部、彼女たちは最後まで後輩を可愛がると言う事をしませんでした。
ってか完全に無視してたし。
ブスは美人には擦り寄るが、ブスには冷たいという法則も発見致しました。

長くなりましたが、これがおいらがブスを嫌いになった理由(わけ)です。


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