読書記録

2005年04月11日(月) 俳人山頭火の生涯      大山 澄太


 「私はまた旅に出た。しょせん乞食坊主以外の何物でもない私だった。愚かな旅人として一生涯流転せずにはいられない私であった。浮草のように、あの岸からこの岸へ、みじめな、やすらかさを享楽している私を、あわれみ、かつよろこぶ。
水は流れる。雲は動いて止まない。風が吹けば木の葉が散る。魚ゆいて魚の如く、鳥とんで鳥に似たり。それでは二本の足よ、歩けるだけ歩け、行けるところまで行け。」


歩かない日はさみしい
飲まない日はさみしい
作らない日はさみしい
ひとりいることは、さみしいけれど、ひとり歩き、ひとりで飲み、ひとりで作っていると、さみしくない


明日は明日の風が吹こう
今日は今日の風に任せる
好日、好事だった
ありがたし、ありがたし


あとになりさきになりおへんろさんのたれかれ




私は何ゆえに山頭火にあこがれるのか・・
妻子を捨て 酒に溺れて 托鉢行脚の旅の僧にどんな魅力があるのか・・


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