1通の手紙から友人の母を老人ホームに見舞って、そこからとてつもない村野ミロの逃避行的な人生が始まった 父を見殺しにしてしまったため、父の内縁の妻だった久恵と友部に追われて偽パスポートを手に朴美愛(バクミエ)となって韓国へ逃げる 福岡で知り合った徐鎮浩(ソジンホ)と愛人契約をして彼の仕事であるブランド品のコピーを売る仕事を始める 日本から追ってきた久恵の撃った拳銃の弾がジンホに当たり、彼は下半身不随の身となる そんな中で日本のヤクザの弟だった山岸にレイプされたミロは、その山岸を殺してしまったあとにヤクザから逃れるために車椅子のジンホと共に日本に帰国する 執拗に追ってきた山岸の追手を大阪のホテルで殺してしまったジンホはミロを逃がして警察に捕まる その後 レイプされた山岸の子どもをひっそりと出産したミロはその子どもと共に15年の刑期を終えて釈放されるジンホを待つことにする
40歳で死ぬつもりだったミロが望まない妊娠でハルオを出産する ミロ自身もいわゆる私生児だったけれど、ミロもシングルマザーになってしまった 余計なことだが、そして小説だということも分かってて思うのだがハルオの戸籍はどうなる ミロは出産届けも出していないのだ ミロは強いだろうが・・難しい時代を生きていくハルオのことも考えてほしい 後継者のいない山岸の兄をだまして奪った4千万のこともあるし、ミロ親子はどうして生きていくんだ 気になってしかたがない
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