読書記録

2006年06月29日(木) よみがえる万葉人      永井 路子




歴史ものを書いていると、さまざまの歴史上の人物と顔なじみになります。ここにとりあげたのは、なにかの意味で私にとっては親しい人々、いわば「わが万葉紳士・淑女録」ということになりましょうか。
従って、なるべく肩書や表向きの衣裳を脱ぎすてた素顔をスケッチしました。       (作者  あとがきより)


作者のいう万葉の紳士、淑女が作者の目を通してその方々の歌とともに紹介されている
有名な額田王、長屋王、大伴家持、柿本人麻呂などをはじめ、世にはあまり知られていない方々もあり、始めて知った人物も多い
今までに何冊かの万葉の物語を読んだが、それらを思い起こしながら楽しく読んだ
私はやっぱり無理やり歴史の表舞台から引き摺り下ろされた人物が好きだなぁ・・
有間皇子、大津皇子、長屋王・・・
歴史にもしも・・・はないけれど、この方々が天皇になっていたら・・・とどうしても想像してしまう



東の野にかぎろいの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ

            柿本人麻呂


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