| 2006年09月05日(火) |
箸墓伝説 内田 康夫 |
私にとっては久しぶりの浅見光彦の登場
箸墓というタイトルにひかれて読もうと思った作品だ 箸墓古墳はヤマトトトヒモモソヒメ=邪馬台国の女王だった卑弥呼の墓 ?・・と云われている その箸墓を舞台にどんな物語に仕立ててくれるのだろうと興味があった 表紙の帯には歴史を超えた女たちの冥い情念とあったが、普通そう簡単に殺人は起こさないだろうというのが正直なところか それよりも章が変わるたびに引用されているいにしえ人の歌がいい いつもながらの浅見光彦の推理は素晴らしいが、何よりもこれだけの物語を書くということは生半可な歴史の知識ではムリだろうと思う 物語の舞台へも度々訪れているのだろうなぁ プロローグでわくわくさせておいて、本文で納得させる そして全部読んだあとで、再度プロローグを読み返すと内容が走馬灯のように駆け巡る しばし 物語の中に身をおいて読後感にひたる 改めて面白いと感じる
それよりも 近いうちに当麻寺と箸墓とホケノ山古墳を含むオオヤマト古墳群を歩いてみようと思う
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