| 2006年10月09日(月) |
平城山を越えた女 内田 康夫 |
平城山(ならやま)と読む
いつものように殺人事件に巻き込まれる浅見光彦だが、今回の物語の筋は失礼ながらどうでもよいというのが感想か 終わり方がとても納得のいくものではないのだ それより 物語の大事なポイントである新薬師寺の十二神将のことや、盗まれたとされている香薬師仏の存在が気になった この本を読む少し前に、盛りの萩を見るために私は新薬師寺へ行っているのだ 香薬師仏のことは何も知らなかった・・・ そうでなければ すべて国宝だという十二神将のおわす古い本堂で、十三仏の朱印を押してもらった堂守さんに聞くこともできたものを、悔しくてならない
せめて 新薬師寺の盛りの萩でも見てください

古都行けば 鐘の音ひびき 高き空
ゆるき坂 香がただよい 寺近し
薄日さし 和上を偲ぶ 苔光る
雨上がり 古刹の寺に萩こぼる
さからわず 風に流るる コスモスや
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