読書記録

2007年01月25日(木) 幸福論           須藤 元気

 
 私は格闘技は大嫌いといってもいいくらいなのに、先日突然に現役引退を発表した格闘家の書いた本を読もうと思ったのは、高血圧の薬を処方してもらっている主治医の薦めによる。
主治医が彼のことを格闘家というよりは哲学者だと褒めちぎったからだ
そして何より今の私の最大のあこがれでもある四国へんろを果たしていることの興味もあった。
「格闘なんて、勝っても愚劣、負けても愚劣」という彼の言い分は、K−1に代表されるような格闘を戦った者ゆえの思いだろうか。
格闘技界から引退しても「本当の戦いは自分の内側にある。退却ではなく違った方向への進軍」と、リング外への戦いに舞台を移すそうだ。「バックパッカーとして世界中を回ってみたい。環境問題を勉強したい」と、引退後は“旅人”に転身するのだそうだ
 今年の春先に予定する最初の行き先としては「古代マヤ文明にひかれている」と、突然の引退発表の日の入場シーンで表現したマヤ文明が眠るメキシコを挙げた。
帰ってきたらまた彼の感じたいろんな思いを本にしてくれるのだろう。


自分に自信があって、自分の強さを信じることが出来る人は、あえて闘う必要もない。そして、そういう人こそ最強の人なのだろう。そういう意味では、僕はまだ最強の境地には至っていない。だから、僕は闘いをつづけていくのだろう。そしていずれは戦わない日が来るだろう。


迷故三界域
悟故十方空
本来無東西
何処有南北
(迷いがあるから壁に囲まれ自分のものに執着するが、悟りを開けばすべて十方は空だ。もともと東も西もない。どこに南や北があるというのか。)




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