| 2007年07月16日(月) |
さんまシンフォニー 上條 さなえ |
先に読んだ『10歳の放浪記』の作者の出発は児童作家だったので、どんな物語を書かれているのかと図書館で捜してみた
シリーズ物になっているものもあって さんまマーチ さんまラプソディー に続く さんまシンフォニーを借りてきた
9人兄弟の6番目、わんぱくひろしが主人公 建具大工のとうちゃんは、地震・雷・火事・親父に代表されるような怖いけれども一家の大黒柱として威厳も尊厳もあるとうちゃん そして主人公のひろしがかあちゃんに、どうして9人も子供をうんだのか聞く場面があった 「父ちゃんとくらすとき、かあちゃん、たのんだんだ。花嫁いしょうもいらない。指輪も、一生ほしがりません。そのかわり、たくさんの子どもを生ませてくださいって。とうちゃん、うんっていって、きょうまで、かあちゃんのねがいをきいてくれた。かあちゃんには、なんの才能もないし、働いて、とうちゃんを助けることもできない。たったひとつ、かあちゃんにできることは、子どもを生んで、育てることだけ」
いつかひろしは、さんまを1匹食べたいと願っているようなつましい生活や、家族を大切に思うほのぼのした家庭は・・・今の虐待する親にこそ読んでもらいたいと思わせる物語だ
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