| 2009年07月22日(水) |
たった一人の老い支度 実践篇 岡田 信子 |
私が常々思っているのはいかに死ぬか! である。
どんな名医でも治せない寿命という決して避けては通れないその時がある。 いつか必ずその時がくる。 ただ よく言われるように楽に死にたい、コロッと死にたいという願いはなかなかに叶えられるものではないようだ。 主人と私の双方の四人の親の最期を見てきて思うのはその日はいつ来るか神のみぞ知る・・である。 ゆえに その日のためにいかに心構えをしておくかだ。 病は千も万もあるが健康は一つしかない。 私らの年代になったら健康とお金だけが味方だ。
そしてこの本の作者。 我慢を重ねたあげく夫と別れ、三人の子どもたちとは絶縁状態。 それが51歳の時。 そして相続権を有する家に家賃を払って住んだのに、血を分けた弟や義理の妹から追い出され身ひとつになる。 室内に洗濯機を置くことのできない集合住宅で、娘ほどの年の若い女性たちに混じり、掃除のおばさんに間違われながらの再スタートだったという。
そう・・人生には完璧な計画などないのだ。 思いがけないめぐり合わせやどんでん返しもある。 要は自分を守るのは、うまくいかないことがあっても落ち込みを長く引きずらずに、はね返すことのできる、柔軟な精神力なのだ。 そして賢い生活術だ。
小ずるく 小けちで 小うるさく 小ぎれいにして 小おどり しながら・・ね
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