読書記録

2009年08月27日(木) 本当は恐ろしい江戸時代       八幡 和郎


 少々 過激なタイトルではある。

そして表紙の帯には
「江戸時代は北朝鮮そっくりだった!?」 とある。
ますます過激である。

確かに 水戸黄門を初めとする時代劇で江戸時代とは人情あふれた時代として我々はそこそこ認識させられている。
物語にしても時代小説といわれるものはほとんどが江戸時代を題材にしているのだ。
捕り物帖、お家騒動、剣客シリーズ等々・・。
それらの文中には身分の格差や貧困に喘ぐ庶民の姿も頻繁に登場する。
それでも江戸時代が強く我々にインパクトされているのは何故なのだろう?

私は戦国時代を経て争いのない時代だったということが最大の理由のように思う。
徳川幕府の将軍様と北朝鮮の将軍様とは明らかに違うのだ。
北朝鮮の将軍様は世界を知っているが、徳川幕府の将軍様は鎖国をしていたが故に世界のことは知らなかったのだ。
ある意味 籠の鳥 のようだった徳川時代の将軍様と来たの将軍様と比べてはいけないと思うのだ。
ただ 歴代の徳川の将軍はほとんどが側室の子でバカ殿が多かったというのは面白い内容だった。

参勤交代や大奥など 江戸時代を象徴するようなことは多いけれど、それでも300年も続いた江戸時代を作者の言うほど酷い時代ではなかったと・・私は総括するのだけれど・・。









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