| 2010年09月18日(土) |
柚子の花咲く 葉室 麟 |
青葉堂村塾の教授梶与五郎が隣の鵜ノ島藩で殺された。 与五郎は日坂藩家老の永井兵部の妾腹の息子で勘当されていた。 本名は永井清助といった。 村塾で弟子だった穴見孫六が死の真相を探るべく鵜ノ島藩へ出掛けていって師と同じく殺害された。 孫六と同じく与五郎の弟子だった筒井恭平が、鵜ノ島藩と日坂藩との干拓の境界線をめぐる争いと 二人の死の真相をさぐるため乗り出した。
二つの藩の家老意外はみんなすらすらと事の真相を話すので、事件の内容がよく理解できて読みやすい物語だった。 ただ・・何度も命の危険に会いながらも総て解決したことに少し抵抗を感じた。 話しが出来すぎてると思うのだ。
桃栗三年柿八年 柚子は九年で花が咲く―― 。
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