| 2010年10月11日(月) |
飛鳥の風 吉田 知子 |
飛鳥時代は「歴史」という壮大な大絵巻の中で、ひときわ鮮やかに輝いている。 天皇家は帝位を守るために、あるいは奪うために、はてしなく血のつながる者を消していき、尊い血筋の姫たちは夫ある身となっても他の男への激しい恋うたを作る。 人間がもっとも人間らしく生きた時代、恋と血と戦さと歌の時代。活気に満ちた美しい飛鳥。
作者あとがきより
持統女帝が主人公なのだが、壬申の乱も大津皇子のことも、そして草壁皇子のこともさらりさらりと書いてあるように感じた。 タイトルのあるように ほんとうに飛鳥の風のような物語だった。 私は・・ 大津皇子に無実の罪を着せた女帝は好きではない。 姉の大田皇女が早死にしなければ・・・といつも思う。 大津皇子の姉、大伯皇女の物語を誰か書いてくれないかなぁ。。。
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