開山聖人(親鸞)から数えて8代目になる蓮如の物語.
蓮如の不屈の精神でその努力が実るにつれて今に伝わる巨大な本願寺教団が生まれていく。 一向一揆や宗教的な難しいことは何も分からないでいるが、バイタリティにあふれ精力的でまっすぐ前を向いて生きた人という読後感。 若い頃からの不信心ゆえに無知でいた実家の宗派は門徒と言われる『浄土真宗』であったことを思い出した。
阿弥陀如来の本願に縋り、心に深く信心を決定すれば、その人は必ず救われる。なぜなら、阿弥陀如来の本願は、そのような人々をお助けするのに発せられているからだ。それゆえ、他力信心を獲得したと得心できた人々は、救われたお礼(御恩報謝)として、生命のある限り念仏を称えるようにしなさい。
阿弥陀如来の本願に秘められた不可思議な霊力のおかげで、信心さえ定まればいかなる凡夫も極楽に往生できるというのが往相廻向である。対する還相廻向は、極楽往生をとげたものが、やはり本願の霊力によってこの世に立ち戻り、」みずからが利他の行者として苦と煩悩にあえぐ衆生を救済するという考えだ。
春彼岸 詣でる墓に香流る
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