映画は見ていない。
阪急電車は何度か乗ったことがあるが、今津線は利用していない。
昔、梅田やナンバの雑踏の中に身を置いた時、行き交う大勢の名も知らぬ人々にそれぞれ名前があって家族があって様々な事情があって・・・と考えたら、誰か目に付く人の後をつけていったら面白いだろうなぁと思ったことがある。 もちろん実行などしないが、この『阪急電車』という物語を読んで、ふと思い出したことだ。
本当に面白かった。
人は電車に揺られながら何を思っているだろうか。 ただ単に景色を追っているときもあれば、今の自分の状況を思っていたり、仕事の段取りを考えていたり、家族や愛しいひとのことを思い起こしていたり。 それぞれがそれぞれの人生を紡いでいるのだ。 この物語にもあったように出会いもありそして別れもある。
それにしても、映画の広告でピックアップしていたがウエディングドレスを着て普通電車に乗るか? マリッジブル−でいたときに婚約者を後輩の女に寝取られた。 しかも妊娠した。 いくら敵討ちとはいえ 元婚約者の結婚式に行くためウエディングドレス姿で電車に乗るなど私には出来ない。 まぁ そこがこの小説の面白い展開になっているわけだけれども。。。
2番煎じにならない展開で、どこか他のローカル線も登場させてくれないかなぁ。。。
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