読書記録

2012年04月25日(水) 母のはなし              群 ようこ


 たぶん・・・群さんのお母さんのおはなしなのだろう。

昭和5年、子煩悩な父と大らかな母の4番目の子として生まれたハルエ。
だが父の急逝で生活は一変するも健やかに成長し、やがて見合い結婚する。
でも財布を任せてくれないのに自分浪費家の夫に悩まされ・・・、大学生になった長女のアカネや息子のヒロシにも背中を押されるように離婚する。
・・・そして長女が文筆家になって成功したあたりから、いままで常識人だったはずのハルエが娘にたかる浪費家になっていくのだ。
そんなちょっとオトナシかった少女がおばあさんになるまでの物語。


物書きの人が自分の生い立ちや親を題材にしてエッセイとか物語を書くことも多いだろうけれど、はちゃめちゃな親も結構いるんだなぁ、と。
まぁ、どこまでが本当なんだろう、と思わないでもないが,父親とは疎遠になったままなのだろうか。
結局のところ、母も父も人間性としては大差なかったことになるのだから。














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