ひよ子の日記
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2004年03月26日(金) |
NPO法人 児童虐待防止協会 |
NPO法人 児童虐待防止協会
私が働いている保育園に、育児ノイローゼから 躁鬱病に掛かってしまったお母さんがいます。 保育園に子供をお迎えに来れる時もありましたが 最近は全く来る事が出来なくなってしまいました。
そのお母さんは、私に言いました。
「私は小さい頃可愛がってもらったり優しく褒めてもらった事がないから どうしてあげたらいいか、何て言ったらいいか分からないんですよ」
調子が良さそうな時は、子供の事を嬉しそうにお話ししてくれました。
早く元気になるといいなぁとそう思う事しか出来ません。 もちろん平等に接しますが、なんとなく子供の状態も気にする様にしました。 そうして、子供が不安定な状態だなぁと感じると お母さんの具合が悪いのかな‥と心配になりました。
ある時保育園に電話がありました。 お母さんが泣きながら、
子供を叩いてしまいそうで、このままだと首を絞めそうになる
という電話でした。 とにかく保育園に連れて来るように伝え それからお母さんも子供も泣きながら保育園に やってきました。
お母さんは 「ごめんね、ごめんね」 と何度も何度も繰り返していました。 なかなか保育園から離れられずに泣き続けていました。
その時、私は初めて 叩きたくて叩くんじゃないんだと分かりました。 胸が苦しくて、涙が出ました。
お母さんの事を考えたら、本当に胸が苦しくなったのです。
誰かに上手く言えず、本当はこんな風になるつもりはないのに きちんとやってあげたいのに、気持ちをコントロール出来ず‥
私がどうにか出来る事ではないけれど 出来るだけ、子供の状態を見て 寂しさを感じていたり、ふれあいを求めていたら 抱きしめてあげるようになりました。
それから、近所のことも 少しずつ気にする様にしました。 他の人が何をしているかなんて、たしかに関係ないのかもしれません。
でも、まわりの人々(近所の人や知り合い)に何が起こっているか、 もうすこし関心を持っていたら、助けられる事もあると思うからです。
何が起こっているか、少しは関心を持って、知った上で 余計なお世話なのか、どうでもいいのか、自分にも何か出来ることなのか 判断してもいいのではないかと、思うようになりました。
ひよ子
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