なか杉こうの日記
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2005年05月22日(日) 東海道と横須賀線。

このごろ、東海道線に乗って帰っている。本来ならば横須賀線なのであるが
横須賀線は総武快速と言いまして成田やら房総やらの方から来る電車ばかりに
なりましたので、以前のように東京駅始発がほとんどなくなった。一時間に一本あればいい方。ということは座れない、ということである。

いい方法を思いついた。(いや、皆そうしているのかもしれないが。)東海道線は東京駅始発だから、東海道に乗って途中で横須賀線に乗り換えればいいのである。乗換駅あたりではもう横須賀線は座れるぐらいにすいている。

という訳でほぼ毎日、東海道線のホームで列に並んで始発を待っている。長い列ができていても、反対側のホームに次の列車がすぐ来るのでそこに並べばいい。

並んで座席に座る。横須賀線の座席よりもふわっとしてお尻にフィットする。そこで本を広げたりウォークマンを聞いたりしていると、すぐに眠くなるのである。それですうっと寝てしまって気づくと川崎または横浜あたりになっている。あぁ、あたしは寝たんだ、と思う。

それが非常に気持ちがいいのである。横須賀線では全く眠れない。ところが東海道に乗ると、いつのまにやら、必ずうつらうつらして、すうっと寝入っている。これはなぜか、と考えるとすぐわかる。

横須賀線ははっきり言って乗り心地が悪いのである。1980年以前はこの両線は同じ線路を走っていた。この年に路線が分かれて、私は東海道の「とばっちり」を受けて横須賀線が遅れることがなくなった、とばんざい、と思ったのである。

この横須賀線は高架が多い。高架線だとゴォッという音がいつもする。それと、車体がアルミだと思うが、とても軽い。車両がまるで宇宙船のようである。乗ると常に細かい振動、細動のような小さな揺れがいつも、ある。横揺れである。お尻のあたりがいつもふわふわしているような、いつも細かくゆれているような感じがする。さらに時々、がくがくっと体全体が揺れることが多い。駅に差し掛かったときはそうである。

というのは、東海道に乗りつづけて初めてわかったことである。東海道線は大体地面を走っている。モノレールのような高架はない、というか少ないと思う。振動はないわけではないが、それはずっと安定しているような響きだ。リズムがある、というか。昔なつかしの「だったーん、どっとーん」というリズムのような。

揺れも急にがくがくっとなったり細動のような無気味な揺れではなく、なんというのかな、マイルドな感じ。その揺れに身をまかせていると、次第に眠くなり、寝てしまう、という具合だ。

そういえば、私が中高生の頃は横須賀線はまだ地べたを走るところがほとんどだったから、よく寝たような気がする。今は全くだめである。

百�寮萓犬�乗ったのも今の東海道の路線であった。今の横須賀線ではちょっと詩情というのは浮かびそうもないような気がする。

鶴見のあたりの、昔煙突から臭い煙を吐きつづけていた工場地帯、あの辺ですらなつかしい。今は少し煙は出ているようだが、宇宙船のような横須賀線は全く知らん振りして通り過ぎる。そんな列車だから周囲に注意を払うこともなくなった。

東海道に乗ると、地べたを走るものだから、なんとなくうれしくて、窓から景色をじろじろ眺めたりする。公園とか。密集した町並みとか。JRは乗り心地というのを一体考えているのかな。


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