なか杉こうの日記
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2005年06月30日(木) 平日の人生

久しぶりに平日に休みを取った。といってもひと月ぶりか。
平日に休みを取るとものすごく得をしたような気がする。祝日が続いてもこんな気持ちにはならない。
肩からストレスというのかな、抑圧がすっと取れている。体も軽いし。こんなときはぱあっとどこかに行くとかしたいのだけれど、一応用事がどっさりあって銀行、郵便局、病院その他もろもろをあちこち行ったりして、おしまい。
道に目立つのは奥さま方である。銀行でも郵便局でも道端でも。
この町に遊びに来たのだろう、数人連れ立って「ねえー、車で来るとわからないけど、いろんな店があるのよねー。ホラ、この魚屋さん、たくさん買うといいのよ、安くて」などと言っている。私よりも年は上のようである。
 あるいはやはり数人、連れ立って駅の階段を昇っている。これはわたしと同年代ぐらいだな、と思う。服装がいかにもこの年の婦人であり、わたしもこんな服を着るべきなのだな、と思う。
 こういう人生ってどんなのだろう。おそらく子供も大学ぐらいの年だろうし、ご主人は定年にはまだちょっと。時間が膨大にあるのだろうな、と思った。カチカチ、カチカチ、時計の音を聞いて。掃除機をかけて。なーんという、暮らしなのだろう。それでも、老親の世話とか、病気とか、いろいろ苦労はあるのだろうが。
 一概にいいなーとはいえないことはわかるがたまにこうして平日に休みを取って、一見、ヒマそうな奥様方を目にするにつけ、そうだ、こういう人生もアリだったのだ・・・と思ってしまう。


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