なか杉こうの日記
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2005年08月25日(木) |
宮本常一著「家郷の訓」 |
今は岩波文庫の宮本常一著「家郷の訓」を読んでいる。なんか固そうであるが これもなかなか面白い。宮本常一って数年前にブームになりましたよね、今もそうかな。人類学者なのかな、この本を読むとじぶんの傲慢さがわかる。 エゴイスティックというか。現代人みなそんなところがあると思うが。
人類学者の書く本ってその人の観方で社会なり地域なりを眺めるからとても面白い。たとえば、マーガレット・ミードとか。ゲド戦記を書いたアシュラ・K・グウィンも父親がたしか人類学者でいろんな土地に小さい頃連れて行ってもらったということを昔読んだ。
つまり人間の可能性である。それはファンタジーに通じるものである。この「家郷の訓」に描かれる、農民であった宮本氏の父母の教えは、まるでゲドが魔法を学んでいるようだ。土は恐ろしいものだ、土から学べ、と。
えっと、末尾になりましたが、この日記のみご覧頂いている方がありましたら、下記のブログにも詩やら散文やら書いておりますのでどうぞお立ちよりください。
はてさて何を こう・ストーリーズ
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