なか杉こうの日記
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駅前ロータリーは十年ほど前だったか、整地して真ん中の島になっているところを 取り払った。以前はバスの中を人間が走ったり、縫うように歩いていたが、いまはひろびろとしたコンクリの舗装してある場所はバスとタクシーが回るところ、その周囲に人間の歩く舗道とそれに沿ったバス停がある。
まんなかの広い場所は少しずつ下がっているので、バス停に立って眺めるとまるで半月型のお盆を傾けたように見える。下へ二十五度の角度。水を流せばこぼれるぜい。
この不思議な感覚は、都庁の広場を眺めたときに感じるものと似ている。わあんと音楽が流れるようだ。
以前の懐かしの駅前ロータリーの真ん中の島は、ちっぽけながら木がちんまりと生えていて、そこで首をつった人が出たこともあった。何十年も利用していたので昔のロータリーが懐かしい。
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