なか杉こうの日記
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混んだホームの端を歩いていたら どんどんどんどん、と 急に頭をたたかれている気がした どんどん、どんどん 木のかなづちでたたかれるので あたまが ちょうちんみたいに つぶれてきて あらあらというまに 体も ちぢんできて 灰色のホームに 千枚ぐらいの紙の厚さになってしまいそう。 あれよあれよ。 人々が見ている その前で はっと気づいて こりゃ困ると 武者震いしたら こんどは 体が震えてきて 止まっている電車にぶつかりそうになった ともかく 怪獣みたいな気分だ ほんとに 提灯みたいにつぶされて 消えるかと思った
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