なか杉こうの日記
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わたしの机の上に ひとがなくなった時の 役所から来た 分厚い封書が置いてある そんなに重要なものではないので つい、後回しになっているが こんな書類が次々に山ほど来た なくなった当初の 葬儀やらさまざまなことは いもうとが手配したが しかし あんなふうに ひとは簡単に世を去った ひとがなくなるそのことは ほんとに無機質で 簡単なのだ 簡単ではないのは それにまつわる 山ほどの感情と 書類の束 ひとがなくなった そのことは からり、と音がする 乾いた音 そのくらい でも・・・ じぶんは冷たいのだろうか
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