なか杉こうの日記
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2006年04月22日(土) |
今読んでいる本のこと |
今は文庫本の「中原中也との愛 ゆきてかえらぬ」という、中原中也と小林秀雄との愛人というか恋人というか同居人であった女優(と思う)長谷川泰子さんが、著者に語った記録を読んでいる。
このひとがこのように文学者たちとの世界に浸っていたというのは、そこが彼女にとってふるさとのように思えたからだという。しかし、当時の文学者、つまり日本の文学史に出てくるような著名な文学者、哲学者、詩人、劇作家、評論家たちがきらぼしのごとく現れてきて驚く。
河上徹太郎、三好達治、武者小路実篤、大岡昇平などなど、彼女はそういった人たちから、詩心または文学心の源泉みたいに思われていたのではないかな。そういった人々とすぐに親しくなるらしい。そんな人たちにずいぶんとめんどうを見てもらっている。全くお金がないのに。新宿の中村屋によくいって、あそこにはいつも誰が来ていたから、いくと必ずお昼をおごってくれた、いないときには水を飲んでいた、と書かれている。
はー、たいしたものだ。
とまあ、この本を読んだのも、恥ずかしながら数年前、単なる無謀な想像のみで鎌倉を舞台に、中原氏と小林氏とその彼女をモデルにしたつもりのストーリーを書いたからである。あはは、全然その関係がいかなる物か知らずに書いたのである。実際なんというか、中原氏と長谷川さんとはなんとなく同棲し始めたのであり、小林 引かれてすうっと長谷川さんは同居するようになり、そしてまたある日小林氏は彼女から去っていく。
小林氏との生活のなかで彼女は潔癖症という、神経症に陥っているが、それに献身的に小林氏はつきあっている。すごいものだ。
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