なか杉こうの日記
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しばらく「チャングム」から遠ざかっているけど、なぜ良かったかと考えるに 日常からトリップできたんだね。それも最高のトリップ。時を越え、空間を越えて違う世界に行く。
たとえば日本の時代劇とかを見ていてもそんな感じは全然しない。ファンタジーの要素がないんだね。ところがチャングムにはそれがあった。 今思い出すのは、高い山の上で、なくなったなんという名だっけ、サングンの遺骨を撒く場面。
また最初から見てみよう、と思う。
涼しい風が吹いてくると、ふうっとして息がつける。むかしは「トリップ」できたことがいくつかあった。小さい頃は本を読むこと。学生時代は書くことによって。自分は完全に別世界に入ってしまった。それは何時間でもそうだった。
ところが今は・・・全くそんなことがない。現実ばかり。近頃は詩を書くこともないので窮屈な世界だ。
そうだ、新聞に元ロシア語の通訳で今はエッセイスト、かな、の米原万里さんが亡くなったと書いてあった。びっくりした。あの方の本を読んで自分はずいぶん身近に感じた人だった。すごい才能と才覚の人だった。びっくりだなあ。合掌。
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