なか杉こうの日記
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2006年05月31日(水) 窮屈な世界

しばらく「チャングム」から遠ざかっているけど、なぜ良かったかと考えるに
日常からトリップできたんだね。それも最高のトリップ。時を越え、空間を越えて違う世界に行く。

たとえば日本の時代劇とかを見ていてもそんな感じは全然しない。ファンタジーの要素がないんだね。ところがチャングムにはそれがあった。
今思い出すのは、高い山の上で、なくなったなんという名だっけ、サングンの遺骨を撒く場面。

また最初から見てみよう、と思う。

涼しい風が吹いてくると、ふうっとして息がつける。むかしは「トリップ」できたことがいくつかあった。小さい頃は本を読むこと。学生時代は書くことによって。自分は完全に別世界に入ってしまった。それは何時間でもそうだった。

ところが今は・・・全くそんなことがない。現実ばかり。近頃は詩を書くこともないので窮屈な世界だ。

そうだ、新聞に元ロシア語の通訳で今はエッセイスト、かな、の米原万里さんが亡くなったと書いてあった。びっくりした。あの方の本を読んで自分はずいぶん身近に感じた人だった。すごい才能と才覚の人だった。びっくりだなあ。合掌。


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