私が夜の仕事を始めたきっかけの最初のお店は 東北の港町から旦那さんとかけ落ちして北海道に逃げて来たママさんの店
一人女の子を募集していると聞いて友達の紹介でお店に出た 1週間だけの約束で、私はソコに立った
先端が丸く半径を描くようなカウンターだけのお店でした 10人も入れば一杯になるような、そんな小さなお店
港町には漁師さんが集まる 東北出身とあって、東北からやってくる漁師さんや 地元の漁師さん ママさんの旦那の会社関係の人たち 東北なまりのある気さくなママさんを慕ってくる人
小さなお店は連日賑わっていた 右も左も分からず、身なりもパッとしない私が勤まったのも そんな気さくなママさんが可愛がってくれたからだと思う
面接へとでかけた翌日 ママさんは勤めに必要なスーツなどを買ってきて届けてくれた
20年繁華街の真ん中でお店を続けてきたママさんは一目わたしを見て 「あんたの笑顔は売れる。きっといつか店を持つかもしれないね」と云った
1週間の約束が気がつけば2年半の月日が経っていた
ママさんの病気治療のため、お店を閉めることになり その頃は私にも得意客がついていたので、なし崩しで他のお店に移ることになる
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