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2006年03月22日(水) 遅ればせながら「愛と死をみつめて」


涙は多くなかった。
見る前は(一体どんなことになっちゃうやら・・)と自分自身が心配だったけど、「ほ〜ら、ここが泣くところですよ」的な作りじゃなかったからきわめて静かな気持ちで見れた。



キャストではツヨシくんの名前が一番最初にあるけれど、やっぱりこれはミコさんのお話のドラマだった。
ミコさんの壮絶な病魔との闘いのドラマ。
そしてマコさんをはじめ周囲の方々はみなで必死にそれを支えたんだなぁ・・・と。



ミコさんは聡明でやさしくて暖かい、きもちのよいお嬢さんだった。
きっとマコさんじゃなくても好きになる。
でもしっかりしすぎてて長女であることを意識しすぎて、自分の気持ちを抑えてしまっているお嬢さん。



どうしてもまわりの人のことを考えるのが優先してしまう人。
だから、マコさんのようにガンガンぶつかってくる人に惹かれたのかもしれない。



のちの奥様になるジュンコさんからのお手紙にあったようにあの当時のマコさんは、若さゆえとはいえかなりに未成熟。
なぜここでそんなことを言うの?と思うようなことまで無神経に言ってしまう時もあった。
妹さんじゃないけど、「口でいうのは簡単」だけどね。



でもマコさんは口だけじゃなく、カレのできる限りの力でミコさんを支えた。
人間なので、つらさのあまり逃げ出したくなった時もあるだろうけど、最後までミコさんに寄り添った。
ミコさんはどんなにどんなにうれしかっただろう。



ミコさんにはあのマコさんが必要だったんだね。
少しオトナで分別のある青年じゃなく、好きだという気持ちに突き動かされてそのまま真っ正直に突っ走ってしまうマコさんが。
あまりに正直でミコさんはときおりオカアサンにもなってしまっていたね。



わたしは結構ミコさんのオカアサンのきもちが胸にずきずきときて、いろんなことを思わされた。
もし、自分のムスメにこういう事態が起こったとき、マコさんについてどう思うだろうか?
オヤにはオヤにしかわからない感情があるから・・・



でもやっぱりこれほどまでにムスメを想い、愛してくれる青年が最後の最後までムスメをみつめてくれたことはとてつもなくうれしいんじゃないだろうか・・・
ムスメの短い人生のなかで心から愛した人がいた、ということはしあわせだったと思えるんじゃないだろうか・・・・



でも、やっぱりその時になってみないとわからない。
それにあんまり考えたくない想像はやめよう。



ヒロスエリョウコちゃんは素晴らしかった。

いろいろいわれてた時期もあったようだが、それを吹き飛ばしてしまうような素晴らしさだった。



ミコさんのゆれうごく気持ちがリアルにはっきりと伝わってきて、切なさは高まるばかりだった。
そしてツヨシくんはマコさんがミコさんを最後まで支えたように、ドラマをしっかりと支えていた。



今回マコさんのキャラが誠実にミコさんをささえつづけた青年、と聞いたので、いつものツヨシくんの得意なキャラなのかと思っていたらちょっと違った。
たしかに正直でまっすぐな人だということはわかるけど、時々軽くイラっとした。
ツヨシくんがマコさんになってイラっとさせたのだ。



ムロイシゲルさん扮するカアチャンでなくとも、(なにやってんの!なに言ってんの!)とひっぱたいてやりたくなる時もあった。
そんな感情をツヨシくんがみているわたしに抱かせた。



また、違うツヨシくんをみた気持ちだった。
そして今回は無言の表情がなによりすごかった。



ミコさんに住吉神社のお守りのお礼を言われたときのはにかんだような表情は31歳のオトコのものではなかった。
思春期の少年のまさにそれだった。



ほかにも、ミコさんに冷たくされてとまどう顔や、ミコさんの手術の告白を聞いている顔、「これっきりにしましょう」といわれて(なにいってんだよ!)というような表情や・・・・



数え切れないほどたくさんある。
セリフがなくても感情がハッキリ伝わってくる。
秀逸だった、と思う。



このドラマは静かに心に染みいった。
悲しくて辛いのだけれど、なんども見返したくなるドラマだった。
よいドラマだった。



ただマコさんのその後については、宣伝したほどしっかりとは描かれていなかったように思う。
ちょっと中途半端な印象をうけた。



ユースケ・サンタマリアはずるい。
カレにああいう芝居をされるとわたしは骨抜きになってしまうのだ。
骨抜きになりたくないので、せっせと「ぷっすま」をみて(こっちがユースケ・サンタマリア、こっちがほんもの・・・)と暗示をかけることにしよう。



ああ、ツヨシくんのファンで、ツヨシくんのお芝居を観ることに喜びを感じる自分でうれしい。
今はそんな気持ち。



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