2004年07月02日(金) |
ある離婚会見で思ったこと |
「女らしく」とか「男らしく」という言葉がだんだん死語となってくるような気がする。 結婚式では感動して泣いている花婿にニコニコ笑っている花嫁。 会社では、いくらでも女性社員がいるのに、当番制になっているのか何だか知らないが、男性社員がお盆にコーヒーを乗せて客人に出す。 私は決して女らしいとは言えないが、いくら自分が忙しくても男性社員に客人にお茶を出させるなんてことはさせないぞ。 いくら男女平等とは言え自分がその場にいるのに、男性にそんなことさせては、その人に申し訳ないという次元でなく、兎に角自分が恥ずかしい。 こんな私は古い人間なのだろうか…?
今朝のある男性芸能人の離婚会見を見ていて思った。 離婚の理由は屁理屈を言っているようで、何だかよく分らなかった。 この元亭主、元女房に不倫をされた訳なのだが、その怒りの矛先がどうも女房ではなく相手の男性に向けられているようなのだ。 オレの方がいい男なのに、何で!?とプライドを傷つけられたのかもしれないが、この感情はとても女性的なそれに思えた。
相手の男が言った「火遊び」の一言に異常に反応し、法的手段も辞さないと鼻息荒く、自分の女房はまるで一方的な被害者のような口ぶり。 そもそも不倫なんてお互い様なんじゃないの?お互いに同意してやっている正に火遊びの何ものでもないんじゃないの? 「女優の○○○○」という人がどれほどの女優なのか知らないが、「侮辱された」って…少しズレていませんか?
怒りの対象は自分に恥をかかせた女房に向けられるのが健全であって、「バカヤロー!」と一発彼女を怒鳴ってそれでお終いにした方がよっぽど男らしい。 女だってそんな男の姿に何か感じるものではないのだろうか…? 余り騒ぎ立てず、どんと構えているその不倫相手の女房の方が不思議と雄雄しく見えてしまう。
この男女中庸化(?)現象、何だかんだ言ってもどうも女性側に都合よく働くらしい。 結婚式で涙を流し化粧が剥がれ落ちる心配をしなくて済むのだ。 会社でお茶を汲むために仕事を中断しなくても済むのだ。 そして、浮気をしても非難されることも家を追い出されることもないばかりか、反対に夫が自分のことを庇ってくれるのだ。 これは愉快だぞ。 何かしら女性にとって、とってもいい方向に時代は流れているようだ(笑)。
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