竜也語り

2004年07月17日(土) 画面の中に見たものは…!?

先日田原俊彦さんがデビュー25(?)周年を迎えたとか、何年ぶりにCDを発売した(?)とかで久しぶりにファンとの握手会を行ったらしい。
「3年B組 金八先生」の初代の生徒役の1人で、アイドル「たのきんトリオ」としてその名を馳せた彼も今年で43歳。
少し額は広くなったものの、中年太りもなくその努力が窺える。

デビューして20年以上も経てば、同時にファンも歳をとる。
当然のことと言えばそれまでだが、そこには中・高校生の姿はなく、圧倒的に30代以上の女性が多かった。
「ファンの皆さんも年季がはいっております!」というナレーションとともに写った女性たちは50代以上のご婦人ばかりだった。
「わざとそういう女性を選んで撮ったでしょ!」と苦笑したが、人事ではない…(笑)。

竜也くんが43歳になった時のことを考えた。その時私は○○歳。間違いなくああなるのだ。正に未来の自分の姿をそこに見た!
ファンを20年やっていくということは、こういうことなのかと…冷静に現実を見た。

でももしこの先20年間竜也くんのファンを続けていたら凄いぞ!
切り抜きはどれ程の枚数になるだろう・・DVDはどれ程高く積まれることか・・。後何十本の舞台を観ることになるだろうか…。
「歩く竜也辞典」を自負することが出来るだろうな。
ワクワク、ワクワク…。

さて先程のトシちゃんのことに話を戻すが、この芸能ニュースを会社のおじ様達も見たらしく、このことを話していた。彼等はもう今の若い芸能人のことはちんぷんかんぷんなのである。トシちゃんがついて行けるギリギリの線であろう(笑)。
「いい年をした女が恥ずかしい!」だいたいこんな意見だ。
未来の自分のことを言われたような気がして腹を立てたというわけでもないのだが、何となく聞き捨てならなかったので、どうして恥ずかしいことなのか聞いてみた。
「芸能人にいくら貢いでも何の見返りもないだろう」と言う答えが返ってきた。
何でも利害を通することでしか物事を見れない人達だと思ったので「そうですね」と言ってこの話を打ち切った。
まぁこういうことを言う人間は自分が良識ある人間だと思い込んでいる人達なのだが…本当にそうだろうか?

別に彼女達は何か見返りを期待してファンを続けてきたのではないと思う。
芸能人を応援するということは、外側は人の為にやっている行為であるようだが、実は自分のためにやっている行為のようにも思える。
自分の夫や恋人とは違った(ある意味得られない)ときめきを感じることが出来る。
ときめくことはイキイキすることなのだ。文字通り細胞レベルでエネルギーを発散するのだ。
毎日毎日日々の生活のことで愚痴をこぼしている奥さんと暮らすより、楽しそうにイキイキしている奥さんと暮らす方が自分たちだって嬉しいだろう。それとも妬いているのかしら?(笑)

1人の人間をそれもかなり一方通行の人に20年以上もときめきを保ち応援し続けていることは自慢してもいいと思う。
一時田原さんはちょっとした失言で仕事がなくなってしまった時期があった。それでも彼女達は見捨てずに応援してきたのだ。
あなた達(会社のおじ様達のことよ)にそれが出来ますか?どんなことがあっても世間体ではなく、心からその人を受け入れることが出来ますか?
くやしかったら、やってみなさい。

想像してみた。
20年後の竜也くんのファンイベント。役者として風格さえも備えた竜也くんがいる。もう奥さんも子供もいることだろう。
そして、婆さんになった私もそこにいる。
カメラは「ファンも年季が入ってま〜す」とばかりに私を写すのだ。
でも私は顔を隠すなんてことはしないぞ。堂々と写ってやろう。
なぜならば、そこまでファンを続けられていたならば、きっと私はキラキラ輝いている婆さんになっていると思うからだ(笑)。



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