竜也語り

2004年10月10日(日) ひったくり王国

私の住んでいる市は国内有数のひったくり王国なのだ。一番多いのは自転車の前のカゴからバイクでカバンをひったくるといったパターン。私もよく自転車に乗るほうなので、バイクの音が近づいてくるとやはり身構える。

最近家のすぐ近所で2件のひったくりが続いた。1件は若い女の子が被害者で犯人は自転車に乗った若い男子。女の子も自転車に乗っており、さっとカゴからバッグを取られ物凄い勢いで走り去ったとのこと。
「ドロボー、ドロボー、助けて〜っ!」と叫んだようだが、誰も家から出て来てくれなかったそうだ。世知辛い世の中だねぇ…。近所のおばさんが私に教えてくれた。
「今、ドロボーなんて叫んだって誰も出て来てくれないからね。そういう時は“火事だぁ〜!”って叫ぶのよ。そうすると皆出て来てくれるから。」
ひったくりにあった後、咄嗟に「火事だ〜!」という言葉が果たして出てくるだろうか…。いささか自信がないのだが…。

もう1件は被害者も加害者もおばさん。おばさんがおばさんを狙う世の中になってしまったのか…。こう言うのを世も末と言うのだろう。同じおばさん同志、仲良くすればいいのにねぇ。
おばさんは盲点だった。私も自転車に乗っているおばさんには安心しきっていた。まさか彼女達がひったくりをするなんて思ってもみなかったのだ。もうこうなると安心できるのはヨチヨチ歩きの幼児だけだ。残りの人種は皆ドロボーの可能性があるということになる。

そこで自転車のカゴに付けるネットを買った。私は自転車のカゴにビニール袋とかネットとか、そういう類のものを付けるのは非常に嫌だった。何となく生活臭が出てくると思ったからだ。
しかし背に腹は替えられない。バッグの中には現金の他にカードやら携帯やらも入っており、それが一瞬の内になくなってしまったら私の日常はまさに麻痺状態である。

今私の自転車のカゴにはおニューのネットが付いている。忌み嫌っていたネットも使ってみるとこれがなかなか便利な代物である。まぁ考えてみれば、ママチャリに生活臭も何もあったものではない…。
青いママチャリに青いネット。アラ、素敵♪


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